オペラ・エクスプレス

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世界最大級のオペレッタの祭典「メルビッシュ湖上音楽祭」 が初の海外公演で9月に来日

オーストリア大使館の大使公邸で、「メルビッシュ湖上音楽祭ジャパン・ツアー」のプレス発表会が行なわれました。この音楽祭は、1957年から続いている由緒あるオペレッタの音楽祭で、今回のジャパン・ツアーが、初の海外への引越公演になるということ。
公演演目はヨハン・シュトラウスの《こうもり》、日程と会場は以下の通りです。

【名古屋公演】
9月3日(木)愛知県芸術劇場 大ホール
後援:愛知県 協力:クラシック名古屋 主催:東海テレビ放送

【福山公演】
9月5日(土)
ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ 大ホール
主催:公益財団法人 ふくやま芸術文化振興財団

【静岡公演】(*予定)
9月6日(日)
グランシップ 静岡県コンベンションアーツセンター

【福岡公演】
9月8日(火)
アクロス福岡シンフォニーホール
主催:公益財団法人 アクロス福岡

【河口湖公演】
9月10日(木)11日(金)
河口湖ステラシアター
主催:フジバレエ2015実行委員会
共催:アトリエヨシノ、河口湖ステラシアター、山梨日日新聞社、山梨放送

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出演予定キャスト:イーヴァ・シェル、エリザベート・ラング、ティルマン・ウィンガー、アレクサンドル・バデア他。

指揮:ルドルフ・ビーブル
管弦楽団・合唱:メルビッシュ祝祭管弦楽団・合唱団
演出:ゲアハルト・エルンスト

後援:オーストリア大使館、日墺文化協会、NPO法人日本オペレッタ協会、日本ヨハン・シュトラウス協会
企画・制作・招聘:株式会社 プロ アルテ ムジケ

会見出席者は、《こうもり》の演出家で俳優でもあるゲアハルト・エルンスト氏、オーストリア大使館文化担当公使のペーター・シュトーラー氏、株式会社プロ アルテ ムジケ代表取締役社長の原 源郎氏、通訳は松田暁子さんです。

まず、公用で不在だったオーストリア大使に代わって文化担当公使のシュトーラー氏が大使からの挨拶を読み上げました。

「多くの日本のオペレッタ・ファンの方に喜んでいただける9月の豪華イヴェントの記者会見にようこそおいでくださいました。」

「皆様ご存知のように、オペレッタはいわば、オーストリアが故郷といえるムジークテアターの形式の一つです。オーストリアの独占的芸術というわけではありませんが、オーストリアほどオペレッタの伝統を今でも大切に継承している国は他にないと思います。」

「世界でもっとも大きなオペレッタ・フェスティバルでありますメルビッシュ湖上音楽祭がこの秋に初めて日本公演をすることを、オーストリア大使として大変に嬉しく思います。スペクタルな湖上ステージでのオープンエアの音楽祭は、昨年はほぼ17万人もの観客を特別な魅力でメルビッシュに惹きつけました。」

公使からの挨拶に続いて、招聘元の株式会社プロ アルテ ムジケ 原社長の挨拶がありました。原社長は若い頃、管楽器奏者としてザルツブルクに留学しそこでオペラの虜になったとのことで、「日本の経済状況が厳しい中、なんとか今回のツアーが実現出来ました。今後はこのような公演を続けていき、日本のオペレッタの歴史を担ってきた方々と一緒に、オペレッタを定着させていきたい」と述べました。

ここでメルビッシュ湖上音楽祭の歴史をまとめておきます。

メルビッシュ湖上音楽祭はオーストリアのブランゲンラント州にあるノイジードル湖の湖畔で夏に上演される野外のオペレッタ・フェスティバルです。1957年に観客席1200席で始まった音楽祭も、今や6000席の客席と立派な周辺施設を持つまでに成長しました。舞台の大きさは約5千平方メートル、毎年夏に一演目を上演し、7月と8月あわせた述べ観客数は約20万人にものぼる、という世界最大の音楽祭の一つだそうです。20年間総裁を務めた、宮廷歌手ハラルド・セラフィンが2013年に引退し、現在はドイツ人の有名ソプラノ歌手ダグマー・シェレンベルガーが総裁となっています。観客はオーストリア、ドイツを中心に世界中のオペレッタ・ファンが集まってきます。

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、《こうもり》の演出家で俳優でもあるゲアハルト・エルンスト氏

《こうもり》の演出家で俳優でもあるゲアハルト・エルンスト氏

そして最後には、来日演目《こうもり》を演出するエルンスト氏にマイクが渡りました。

「こんにちは。(←日本語で愛嬌たっぷりに)。本日はこの場に私も招かれましてみなさんにお話し出来ることを大変嬉しく思っております。」

「1957年に《ジプシー男爵》でメルビッシュの湖上音楽祭が始まりました。当時は1200ほどの客席しかなく、その周りは草が生えて湿地帯で、ぬかるみがあったりといった状態で、しかも蚊がたくさんいました。オーケストラは一応パビリオンのようなところに配置されましたが、野外ですから、演奏中に刺されては(メロディーを弾いてから叩く仕草)叩くような、そういう風にしながら演奏するのが最初の状態でした。」

「《こうもり》のストーリーは皆様よくご存知だと思いますが、今回の9月の日本公演は素晴らしいキャストを用意しております。指揮者はルドルフ・ビーブル︎さん、日本でもとても有名な指揮者だと聞いております。」

「明日から日本各地の劇場の視察に行きますがきっと良い劇場を選んでいただいたと思いますので、どういう演出の可能性があるか今、わくわくしているところです。」

「最後の会場は河口湖のステラシアターですが、その前に他の劇場で上演しますので、やはり条件がそれぞれ違います。しかし私はそれこそがツアーの魅力だと思っています。間口が20メートルの劇場がありそこでは演技で20歩ほど歩くところが、次に上演する劇場は間口が違って15歩かも知れない。でも、それぞれの劇場に合わせた素晴らしい公演をお見せできると思っております。」

エルンスト氏はウィーン・フォルクスオーパーなどでも活躍し、昨年もメルビッシュ湖上音楽祭で上演された「屋根の上のヴァイオリン弾き」で主役テヴィエを演じ、好評を博したそうです。今回の《こうもり》では、演出を担当しますが、看守フロッシュ役で出演もします。今年の夏にメルビッシュではJ・シュトラウスの《ヴェネツィアの一夜》が上演されますが、エルンスト氏は、このオペレッタの冒頭部分を素晴らしい声で歌って紹介してくれました。

歌と踊りと、そしてお芝居で楽しむオペレッタ《こうもり》。9月の公演が素晴らしいものになるようお祈りしています!

reported by Mika Inouchi / photo: Naoko Nagasawa

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