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【オペラ暦】—3月30日—METでの『魔笛』上演は、意外に遅かった

【3月30日】METでの『魔笛』上演は、意外に遅かった

⚫️1900年、モーツァルト(ウォルフガング・アマデウス・1756-91)『魔笛』、メトロポリタン歌劇場での初演。なんと初演から100年以上も経って、やっとこのオペラが、この劇場で初演されたなんて意外でした。
⚫️1921年、日本の創作オペラにも意欲を燃やした石井歓(-2009)が、東京で生まれています。オペラとしては『袈裟と盛遠』『役の行者』などが挙げられます。
⚫️1936年、スペインのメゾ・ソプラの歌手スペルビア(コンチータ・1595-)が、40歳という若さの若さで亡くなっています。といっても、スペルビアの名をどれだけの方が知っているでしょうか?バルセロナで生まれ、15歳の時にブエノスアイレスのコロン劇場でデビューしたという早熟な歌手だったようです。特筆すべきは、ロッシーニの時代には常識だったメゾ・ソプラノによるコロラトゥーラを復活させたことで、彼女は『セビリアの理髪師』『チェネレントラ』『アルジェのイタリア女』などを、メゾ・ソプラノ・レッジェーロで歌うことで一躍注目を浴びたのです。また『カルメン』役も得意で、美貌の彼女はショールの掛け方一つでも小粋だったとか。その後、ロンドンの花屋さんと結婚しますが、出産時に死産し、その数時間後に彼女自身も亡くなっています。40歳という年齢を考えると、当時からすれば高齢出産だったゆえでしょうか。SP時代には膨大な録音を残していますが、現在はCDにも復刻されているので、一度聴いてみてはいかがでしょうか。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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