オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—4月7日—『夕鶴』の作曲者・團伊玖磨、誕生

【4月7日】『夕鶴』の作曲者・團伊玖磨、誕生

⚫️1828年、早世した天才オペラ作曲家ベッリーニ(ヴィチェンツオ・1801-35)の『ビアンカとフェルナンド』(2幕)が、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場で初演されています。実は、この劇場のこけら落としに新作を依頼されたにもかかわらず、間に合わなかったため前作の『ビアンカとジェルナンド』を改作して初演に至ったとか。
⚫️1924年、日本を代表する作曲家の一人である團伊玖磨(-2001)が、東京で生まれています。團は、黛敏郎(1929-97)、芥川也寸志(1925-89)とともに「三人の会」を結成し、戦後の音楽界に新風を吹き込んだ一人です。とくにオペラでは、現在も世界的に上演されている『夕鶴』(1952)を皮切りに、『聴耳頭巾』(1955)、『ひかりごけ』(1972)、そして1997年10月に開場した新国立劇場の開場記念公演のために書かれた『建・TAKERU』(1997)まで、7作品が上演されています。
⚫️1794年、ロッシーニをはじめベッリーニ、ドニゼッティなどの主役を演じたテノール歌手ルビーニ(ジョヴァンニ・バッティスタ・-1854)が、ベルガモ近郊のロマーノで生まれています。19世紀前半を代表する名歌手。『海賊』『夢遊病の女』『清教徒』『アンナ・ボレーナ』などの初演の主役を務めました。
⚫️1965年、ドイツの代表的な現代作曲家ヘンツェ(ハンス・ヴェルナー・1926-2012)の『若い貴族』が、ベルリン・ドイツ・オペラで初演されています。スノビズムを伝統的なオペラ・ブッファ風に仕上げて風刺したオペラ。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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