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【オペラ暦】—5月26日—日本が生んだ国際的プリマドンナ、三浦環が亡くなる

【5月26日】日本が生んだ国際的プリマドンナ、三浦環が亡くなる

⚫️1799年、ロシアの詩人プーシキン(アレキサンドル・-1837)が、モスクワで生まれています。彼の作品は『マゼッパ』『スペードの女王』『金鶏』など、多くがオペラ化されています。
⚫️1914年、ストラヴィンスキー(イゴール・1882-1971)『夜鶯』が、パリのオペラ座で初演。この作品はまだ『火の鳥』が生み出される前の作品。
⚫️1921年、ドイツのソプラノ歌手ボルク(インゲ・)が、マンハイムで生まれています。R.シュトラウス自身が指揮した『サロメ』に出演し、彼から絶賛されています。訃報を聴いていないので、ご存命なら94歳。
⚫️1930年(昭和5年)、『蝶々夫人』が、日本での本格初演された日。山田耕筰指揮による東劇での上演。
⚫️1935年、カナダのソプラノ歌手ストラータス(テレサ・)が、トロントで生まれています。ドミンゴと共演した『椿姫』の映像は、全盛期の彼女の歌唱を収めた不朽の名盤。
⚫️1941年(昭和16年)、ヴェルディ(ジュゼッペ・1813-1901)『アイーダ』の日本人による本格初演が、この日。グルリット指揮で、歌舞伎座で上演されました。
⚫️1946年、日本人で最も世界中で有名になったソプラノ歌手の三浦環(1884-)が、東京で亡くなっています。メサジュ(アンドレ・1853-1929)の『お菊さん』のアメリカ初演を行ない、ローマのコスタンツィ劇場、パリのオペラ・コミック座などヨーロッパ各地でも活躍し、『蝶々夫人』は生涯で2000回も歌ったという国際的なプリマドンナ。プッチーニに会い激賛されたと自伝の中で語っています。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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