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【オペラ暦】—7月14日—フランス革命の日は、「救出オペラ」を聴いてみよう

【7月14日】フランス革命の日は、「救出オペラ」を聴いてみよう

⚫️1789年、バスティーユ襲撃をしたこの日、フランス革命勃発の日とされ、いうまでもなくフランスの革命記念日となっています。フランス革命を材に取ったオペラでもっとも有名なのがジョルダーノ(ウンベルト・1867-1948)の『アンドレア・シェニエ』ですが、この時代に流行ったのが「救出オペラ」と呼ばれるもの。囚われた囚人が、最後には無事救出されるという筋書きのドラマで、その代表作がベートーヴェン(ルートヴィヒ・ヴァン・1770-1827)の『フィデリオ』。もっともその前に同じ原作( J. N.ブーイ)で、ケルビーニ(ルイジ・1760-1842)が『二日間』という救出オペラを書いています。
⚫️1965年(昭和40)、この日ドニゼッティの代表作『ランメルモールのルチア』が、日本人歌手のみによる初演を果たしています。その前にカービ歌劇団が来日して1923年に帝劇で日本初演。さらに、その前の1918年に原信子歌劇団による抄演も記録されています。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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