オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—7月16日—帝王カラヤンが亡くなった日

【7月16日】帝王カラヤンが亡くなった日

⚫️1782年、モーツァルト(ウォルフガング・アマデウス・1756-91)『後宮からの誘拐』が、ウィーンのブルク劇場で初演されています。ドイツ・オペラを目指したヨーゼフ2世の命により建設されたブルク劇場のために書かれたドイツ語によるオペラです。
⚫️1832年、パリのオペラ・コミック座の支配人デュ・ロクル(カミーユ・-1903)が、オランジェで生まれています。彼はビゼーの『カルメン』の初演を果たし、またヴェルディの『ドン・カルロ』や『アイーダ』の台本にも協力し、『運命の力』のフランス語版を翻訳しています。
⚫️1927年、フランスの指揮者ボド(セルジュ・)が、マルセイユで生まれています。彼はカラヤンの代役でスカラ座において『ペレアスとメリザント』を指揮していて一躍有名に。
⚫️1936年、音楽写真家の木之下晃(きのした・あきら-2015)が、諏訪で生まれています。世界の名演奏家たちをカメラのファインダーを通して、音楽を語らしめた写真家でした。
⚫️1979年、イギリスのカウンターテナーのデラー(アルフレッド・1912-)が、ボローニャで亡くなっています。ブリテンとも親交があり、彼の『夏の夜の夢』のオベロンはデラーを想定して書かれたものです。
⚫️1982年、日本のアルト歌手四家文子(よつやふみこ・1906-)が、神奈川で亡くなっています。1929年『堕ちたる天女』でデビューし活躍したほか、後進の指導にもあたり多くの日本人歌手を育成しました。
⚫️1989年、ヨーロッパ楽壇の帝王と呼ばれた名指揮者カラヤン(ヘルベルト・フォン・-1989)が、生まれ故郷のザルツブルクで亡くなっています。ウィーン、ベルリン、ザルツブルク、ミラノなどのヨーロッパ楽壇の主要ポストを独占するなど、まさに帝王と呼ぶにふさわしい活躍でした。日本にもたびたび来日し、その指揮ぶりは多くの音楽ファンを魅了しました。(誕生日の4月5日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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