オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—8月9日—レオンカヴァッロ、ショスタコーヴィチのご命日

【8月9日】レオンカヴァッロ、ショスタコーヴィチのご命日

⚫️1862年、ベルリオーズ(エクトール・1803-69)『ベアトリスとベネディクト』が、バーデンバーデンで初演されています。シェイクスピアの『から騒ぎ』を元にした2幕のオペラで、16世紀のシチリアを舞台にした喜劇。今年から改名したセイジ・オザワ松本フェスティバルで上演予定。
⚫️1914年、ハンガリー出身の名指揮者フリッチャイ(フェレンツ・1914-63)が、ブダペストで生まれています。多くのオペラ録音も残しましたが、48歳というまさに働き盛りの若さで亡くなっています。(亡くなった日の2月20日の項参照)
⚫️1919年、レオンカヴァッロ(ルッジェーロ・1857-)が、モンテカティーニで亡くなっています。代表作『道化師』はあまりにも有名ですが、プッチーニとも協力して、彼の出世作『マノン・レスコー』の台本作者も務めています。台本作者として彼は、『ラ・ボエーム』の台本を書きプッチーニに見せますが、その時は興味を示さず、その後プッチーニは他の台本作者と『ラ・ボエーム』を作曲し成功させます。彼とプッチーニとが疎遠になったのは言うまでもありません。(誕生日の4月23日の項参照)
⚫️1949年、オルフ(カール・1895-1982)『アンティゴネー』が、ザルツブルクで初演されています。ギリシャ悲劇をもとにした1幕のオペラ。
⚫️1975年、ソ連の作曲家ショスタコーヴィチ(ドミトリー・1906-75)が、モスクワで亡くなっています。彼はソ連時代の政治的な統率下の中にあって、さまざまな苦難を味わいながら作曲に専念。オペラ作品としては、『鼻』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』、さらにそれを改作した『カテリーナ・イズマイロヴァ』、『賭博師』などは、現在でも盛んに上演されています。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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