オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—8月17日—モーツァルトの相棒ダ・ポンテ、“紐育”で死す

【8月17日】モーツァルトの相棒ダ・ポンテ、“紐育”で死す

⚫️1786年、プロイセン国王フリードリヒ2世(1712-)が、ポツダムで亡くなっています。クヴァンツに師事してフルートを巧みに演奏し、作曲も行うという型破りな国王でした。オペラにも力を入れオペラ劇場を建設し、自らオペラの台本も書いたほどでした。
⚫️1838年、モーツァルト(ウォルフガング・アマデウス・1756-91)晩年の傑作『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』『ドン・ジョヴァンニ』の台本作者ダ・ポンテ(ロレンツォ・1749-)が、ニューヨークで亡くなっています。ウィーンで活躍した後、ロンドンに渡り、最後は新大陸アメリカにオペラを定着させようという壮大な構想で渡ったのですが、志半ばにして亡くなっています。(誕生日の3月10日の項参照)
⚫️1876年、ワーグナー(リヒャルト・1813-83)『神々の黄昏』が、バイロイト祝祭劇場で初演。前日の『ジークフリート』に引き続いて、4作目の最後のこの作品も晴れの舞台を飾ったのです。ちなみに、日本での初演は1987年のベルリン・ドイツ・オペラの来日公演によるものでした。
⚫️1898年、オーストリアのオペレッタ作曲家ツェラー(カルル・1842-)が、ウィーン郊外のバーデンで亡くなっています。代表作『小鳥売り』(1891)は、1900年までに2857回上演されたという大ヒット作でした。(誕生日の6月19日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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