オペラ・エクスプレス

The opera of today from Tokyo, the hottest opera city in the world

【オペラ暦】—9月10日—スペインの名テノール、クラウス亡くなる

【9月10日】スペインの名テノール、クラウス亡くなる

⚫️1714年、イタリアの作曲家ヨンメッリ(ニコロ・-1774)が、ナポリ近郊のアヴェルサで生まれています。彼はボローニャ、ローマなどで活躍後、シュトゥットガルトの公爵家に仕え、そこで多くのオペラを創作したのです。(亡くなった日の8月25日の項参照)
⚫️1838年、べルリオーズ(エクトール・1803-69)の2幕のオペラ『ベンヴェヌート・チェッリーニ』が、パリ・オペラ座で初演されています。ベンヴェヌート・チェッリーニ(1500-71)は、ルネサンス期の芸術家で、絵画、金細工、彫刻、音楽などを手がけ、今日でいうマルチ・タレント。奔放な生涯を綴った自伝が有名で、その自伝をもとにベルリオーズがオペラ化したのです。
⚫️1893年、日本のオペラ界の草分けでもあったソプラノ原信子(-1979)が、青森で生まれています。10歳の時に三浦環に師事し、帝国劇場歌劇部、赤坂ロイヤル館などを経て、自ら原信子歌劇団を結成。浅草オペラのスターとして活躍しましたが、その後アメリカ、ヨーロッパに渡り、スカラ座では日本人として初めて専属歌手として舞台に立ちました。
⚫️1975年、オーストリアの指揮者スワロフスキー(ハンス・1899-)が、ザルツブルクで亡くなっています。ヨーロッパを中心に各歌劇場で活躍しましたが、むしろ彼の功績はアッバード(クラウディオ・1933-2014)やメータ(ズービン・1936-)などを育てたことが評価されています。
⚫️1999年、スペインの生んだ名テノール歌手クラウス(アルフレード・1927-)が、マドリードで亡くなっています。彼の声質であるテノーレ・リリコ・レッジェーロ以外のレパートリーは頑なまでに歌わず、それゆえに彼の歌手生活は壮年になっても衰えを知りませんでした。その品格ある歌いぶりと端正な舞台姿は3大テノールとは違った大きな魅力でした。今月の24日に72歳の誕生日を迎える直前でした。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

コメントを残す

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。