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【オペラ暦】—11月4日—ロシア・オペラの名作『イーゴリ公』初演される

【11月4日】ロシア・オペラの名作『イーゴリ公』初演される

⚫️1847年、ドイツの作曲家メンデルスゾーン=バルトルディ(フェリックス・1809-)が、ライプチヒで38歳という若さで亡くなっています。富裕な銀行家と高名な学者の家柄に生まれ、若くして才能を発揮して数々の名曲を残しましたが、オペラ作品はほとんど習作程度で、幾つかの未完のオペラ作品が残ったのみでした。
⚫️1890年、ロシアの作曲家ボロディン(アレキサンドル・ポルフィリェヴィチ・1833-87)『イーゴリ公』が、ペテルブルクのマリインスキー劇場で初演されています。未完に終わった作品を友人であったリムスキー=コルサコフ(ニコライ・アンドレイエヴィチ・1844−1908)とグラズノフ(アレクサンドル・1865-1936)によって補作され、ボロディンの代表作となったのです。とくに「ダッタン(ポロヴェツ)人の踊り」と呼ばれる部分は、しばしば単独でも演奏されます。
⚫️1924年、ドイツの作曲家シュトラウス(リヒャルト・1864-1949)『インテルメッツォ』が、ドレスデンの国立歌劇場で初演。これは、彼の私小説的なオペラで、自らの家庭内で起こったイザコザをオペラ化した珍しいオペラです。彼は、妻のパウリーネには頭が上がらなかった恐妻家であったと考えると、いわば楽屋落ちのオペラと言えるかもしれません。
⚫️1911年、日本の作曲家である清水脩(おさむ・-1986)が、大阪で生まれています。『俊寛』『婿選び』『大仏開眼』などの名作を残し、日本オペラ協会会長も務めました。
⚫️1924年、フランスの作曲家フォーレ(ガブリエル・1845-)が、パリで亡くなっています。彼の代表的なオペラ作品『ペネロプ』は、モンテヴェルディ(クラウディオ・1567-1643)の『ウリッセの帰還』と同じ題材をテーマとした3幕のオペラです。 
⚫️1954年、日本の創作オペラでは『夕鶴』と並ぶ人気オペラの清水脩(1911-86)『修禅寺物語』が、大阪朝日会館で初演されています。原作は、岡本綺堂(1872-1939)の同名の戯曲を基にしています。(前項のように、この日は彼の誕生日でもありました)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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