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【オペラ暦】—10月29日—『ドン・ジョヴァンニ』プラハで初演し大成功

【10月29日】『ドン・ジョヴァンニ』プラハで初演し大成功

⚫️1787年、オーストリアの作曲家モーツァルト(ウォルフガング・アマデウス・1756-91)『ドン・ジョヴァンニ(または罰せられた放蕩者)』が、プラハの国立劇場(現スタヴォフスケー劇場)で初演されています。晩年の傑作ダ・ポンテ三部作の一つで、2幕のドランマ・ジョコーゾ。これはプラハにおける『フィガロの結婚』の大成功が、このオペラのプラハ初演につながっています。2幕目の晩餐会の場面では、「もう飛ぶまいぞこの蝶々」の旋律が流れるのもご愛嬌。
⚫️1837年、イタリアの作曲家ドニゼッティ(ガエターノ・1797-1848)『ロベルト・デヴリュー』が、ナポリのサン・カルロ劇場で初演されています。舞台は16世紀のロンドン。イギリス女王エリザベスと恋人でもあったエセックス伯爵ロベルトとその愛人ノッティンガム公爵夫人サラとの三角関係を描いたもの。
⚫️1926年、カナダのテノール歌手ヴィッカース(ジョン・-2015)が、カナダのプリンスアルパートで生まれています。カラス(マリア・1923-77)との共演でケルビーニ(ルイージ・1760-1842)『メディア』を歌っているほか、トリスタンやジークフリートなどのワーグナー作品の諸役、さらに『ピーター・グライムス』などを得意とし、日本へは1979年のコヴェントガーデン・ロイヤル・オペラとして、得意の『ピーター・グライムス』を歌っています。最近の情報では、今年の7月10日にカナダのオンタリオ州で亡くなっていました。
⚫️1956年、アメリカの指揮者で作曲家でもあったバーンスタイン(レナード・1918-90)『キャンディード』が、ボストンで初演されています。これは、ヴォルテール(1695-1778)の同名(『カンディード』とも)の作品を基づく、ミュージカルともオペレッタともつかない作品です。台本は、アメリカを代表する女流劇作家のヘルマン(リリアン・1905-84)が担当しました。
⚫️1986年、日本の作曲家清水脩(おさむ・1911-)が、東京で亡くなっています。彼の代表作といえば、岡本綺堂(1872-1939)の戯曲をオペラ化した『修禅寺物語』でしょう。他にもオペラ『セロ弾きゴーシュ』『大仏開眼』などがあります。
⚫️2003年、イタリアの人気テノール歌手コレッリ(フランコ・1921-)が、ミラノで亡くなっています。全盛期は典型的なテノーレ・スピントでその輝かしい歌唱と、舞台映えする美男歌手として人気を博しました。とくに『イル・トロヴァトーレ』の「見よ、恐ろしき炎よ」でのハイCの絶唱は語り草となっています。享年82歳でした。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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