オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—11月2日—2人の名演出家と名指揮者の誕生

【11月2日】2人の名演出家と名指揮者の誕生

⚫️1906年、イタリアの貴族出身の演出家ヴィスコンティ(ルキーノ・-1976)が、ミラノで生まれています。ヴィスコンティ家はルネサンスの頃からのミラノの領主だった名家で、彼はその末裔。当初は映画監督として数々の名作を残し、一方でオペラ演出も手がけ、『椿姫』『夢遊病の女』『ドン・カルロ』などすぐれた感性でオペラの枠を超えた演出は、今なお語り草です。(亡くなった日の3月17日の項参照)
⚫️1944年、フランスの演出家シェロー(パトリス・-2013)が、レシネで生まれています。当初は演劇の演出家として出発し、次第にオペラを手がけ、1976年のバイロイトでの『指輪』での演出は、まさにその後のワーグナー演出の大きな刺激剤として、評判を呼びました。
⚫️1946年、イタリアの名指揮者シノーポリ(ジュゼッペ・-2001)が、ヴェネツィアで生まれています。医学と音楽を学び、その後は自作オペラ『ルー・ザロメ』で注目を集め、多くのヴェルディ作品を指揮して注目を集めました。しかし、ベルリンでの『アイーダ』指揮中に倒れ、帰らぬ人となったのです。(亡くなった日の4月20日の項参照)
⚫️1960年、ギリシャの名指揮者ミトロプーロス(ディミトリ・1896-)が、ミラノで亡くなっています。前半生はヨーロッパで、後半生はアメリカを中心に活躍し、メトロポリタン歌劇場やニューヨーク・フィルの常任指揮者として8年間務め、その後バーンスタイン(レナード・1918-90)にその地位を譲っています。驚異的な記憶力の持ち主として有名でした。
⚫️1992年、日本のアルト歌手永井智子(1908-)が、東京で亡くなっています。享年84歳。永井荷風台本・菅原明朗作曲『葛飾情話』に出演していました。これが縁で菅原と夫婦になりますが、その後離婚。余談ですが、作家の永井路子さんは彼女の実子とのこと。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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