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【オペラ暦】—11月23日—スペインの作曲家ファリャ、誕生

【11月23日】スペインの作曲家ファリャ、誕生

⚫️1867年、ドイツ出身のフランスのオペレッタ作曲家オッフェンバック(ジャック・1819-80)『ロビンソン・クルーソー』が、パリのオペラ・コミック座で初演されています。
⚫️1876年、スペインを代表する作曲家ファリャ(マヌエル・デ・-1946)が、カディスで生まれています。スペインの郷土色の強い『はかなき人生』や、ドン・キホーテに材をとった『ペドロ親方の人形芝居』などが代表作です。(亡くなった日の11月14日の項参照)
⚫️1911年、日本の指揮者金子登(-1987)が、神奈川で生まれています。ローゼンシュトック(ジョーゼフ・1895-1985)らに師事し、長門美保歌劇団のオペラ指揮者を務めました。(亡くなった日の7月6日の項参照)
⚫️1921年、チェコの作曲家ヤナーチェク(レオシュ・1854-1928)『カーチャ・カバノヴァー』が、ブルーノの国民劇場で初演されています。帝政ロシア時代の家長制度に縛られた社会の悲劇。
⚫️1933年、ポーランドの作曲家ペンデレツキ(クシシュトフ・)が、デンビツァで生まれています。『広島の犠牲者に捧げる哀歌』で、世界に大きな反響をもたらしました。オペラには『ルダンの悪魔』『黒い仮面』などがあります。
⚫️1941年、日本のソプラノ関屋敏子(1904-)が、東京で亡くなっています。子供時代に三浦環(1884-1946)から指導を受け、のちに渡欧してスカラ座に採用され、『トラヴィアータ』『ルチア』などに出演しています。しかし、芸術と生活上の行き詰まりから自死するという痛ましい最期でした。
⚫️1967年、シューベルト(フランツ・1797-1828)の研究者であるドイチュ(オットー・エーリヒ・1883-)、ウィーンで亡くなっています。シューベルトの作品番号であるD番号をつけた音楽学者です。
⚫️1973年、ロシア生まれのアメリカのメッゾ・ソプラノ歌手トゥーレル(ジェニー・1900-)が、ニューヨークで亡くなっています。ケルビーノ、カルメン、ロジーナなどを得意とし、51年にはフェニーチェ劇場で初演されたストラヴィンスキー(イゴール・1882-1971)『道楽者のなりゆき』にも参加しています。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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