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【オペラ暦】—11月17日—ヴェルディのオペラ第1作、初演

【11月17日】ヴェルディのオペラ第1作、初演

⚫️1771年、オーストリアの大作曲家モーツァルト(ヴォルフガング・アマデウス・1756-91)の『アルバのアスカーニオ』が、ミラノ大公宮廷劇場で婚礼の祝いとして初演されました。この時のメインのオペラはハッセ(ヨハン・アドルフ・1699-1783)が作曲し、もう一つの小オペラがこの作品。ハッセは、この少年がやがていつか我々の存在を忘れさせてしまうだろうと予言。事実その通りになったのです。ハッセの慧眼に脱帽!
⚫️1839年、イタリアの巨匠作曲家ヴェルディ(ジュゼッペ・1813-1901)の記念すべき第1作が、この『オベルト、サン・ボニファーチョ伯爵』です。ミラノ・スカラ座で初演された時には、14回も上演されてそこそこの成功だったようです。
⚫️1866年、フランスのオペラ作曲家トマ(アンブロアス・1811-96)『ミニヨン』が、パリのオペラ・コミック座で初演されています。この作品は、初演以来1894年までに1000回以上も上演されるほどの大成功を収めたのです。中でもロマンス『君よ知るや南の国』は有名です。
⚫️1898年、イタリアのヴェリズモ時代の作曲家ジョルダーノ(ウンベルト・1867-1948)『フェドーラ』が、ミラノのテアトロ・リリコで初演されています。『トスカ』と同じ、サルドゥ(ヴィクトリアン・1831-1908)の小説を基にした作品。皇女フェドーラによる愛憎入り混じった悲劇として、代表作『アンドレア・シェニエ』に次ぐ人気の高い作品です。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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