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【オペラ暦】—11月22日—イギリスの作曲家ブリテン、誕生

【11月22日】イギリスの作曲家ブリテン、誕生

⚫️1712年、ドイツ出身のイギリスの作曲家ヘンデル(ジョージ・フレデリック・1685-1759)『忠実な羊飼い』が、ロンドンのクイーンズ劇場で初演されています。この題材は、バロック時代から数多く作曲され、この曲もグァリーニ(ジョヴァンニ・バッティスタ・1538-1612)の牧歌劇に基づいて作曲されたもの。
⚫️1898年、イタリアのヴェリズモ派の作曲家マスカーニ(ピエトロ・1863-1945)『イリス』が、ローマのコスタンツェ劇場で初演されています。舞台は、19世紀の日本を題材にしたもので、『蝶々夫人』に比べても、日本人にとってはその荒唐無稽ぶりは群を抜いていますが、欧米ではそれなりの人気曲になっています。
⚫️1900年、イギリスのオペレッタ作曲家サリヴァン(アーサー・1842-)が、ロンドンで亡くなっています。このサリヴァンも明治初期の日本を舞台とした『ミカド』で彼最大のヒット曲となり、今日まで名声を保っています。何れにしても、この時代のヨーロッパでのジャポニズムがもて囃された時代の徒花とも言えましょう。
⚫️1913年、イギリスの作曲家ブリテン(エドワード・ベンジャミン・-1976)が、サーフォークで生まれています。指揮者、ピアニストしても活躍し、テノール歌手ピアーズ(ピーター・1910-86)との協力により、数多くのオペラを生み出しました。とりわけ『ピータ・グライムス』『アルバート・へリング』『ねじの回転』などは、世界各地で重要なレパートリーとなっています。
⚫️1930年、イギリスの演出家ホール(ピーター・)が、ベリーセントエトマンズで生まれています。当初はシェイクスピア劇などの演劇の世界で活躍し、その後オペラも手がけ、とくにグラインドボーン音楽祭で活躍。バイロイトでの『指環』でも高い評価を得ています。
⚫️2011年、旧ユーゴで、現ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のソプラノ歌手ユリナッチ(セーナ・1921-)が、アウグスブルクで亡くなっています。ウィーンを中心に活躍し、伯爵夫人、元帥夫人など幅広い役柄と、カラヤン(ヘルベルト・フォン・1908-89)などの巨匠たちに起用されていました。(誕生日の10月24日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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