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【オペラ暦】—11月26日—プッチーニの処女作『妖精ヴィッリ』初演

【11月26日】プッチーニの処女作『妖精ヴィッリ』初演

⚫️1884年、イタリアの大作曲家プッチーニ(ジャーコモ・1858-1924)オペラ処女作『妖精ヴィッリ』が、トリノ王立劇場で初演されています。このオペラは、彼の師だったポンキエッリ(アミルカーレ・1834−1906)が、フォンタナに頼み台本を書いてもらい懸賞に応募したものの、あえなく落選。しかし、それを惜しんだ彼らが、上演まで後押しして成功を収めたと言いますから、幸運なデビューでした。これによって出版社主リコルディ(ジューリオ・1840-1912)の知遇を得たのです。
⚫️1718年、イタリアのナポリ派の作曲家スカルラッティ(アレッサンドロ・1660-1725)『貞節の勝利(または後ろ指した放蕩者)』が、ナポリのフィオレンティーニ劇場で初演されています。
⚫️1914年(大正3)、ドニゼッティ(ガエターノ・1797-1848)『夢遊病の女』が、帝劇で日本人による初演を果たしています。
⚫️1963年、イタリアのソプラノ歌手ガリ=クルチ(アメリータ・1882-)が、アメリカ・カリフォルニア州ラ・ホラで亡くなっています。20世紀前半にMETで活躍しましたが、36年には引退しています。享年81歳。(誕生日の11月18日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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