オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—12月8日—シベリウスは、今日で生誕150年

【12月8日】シベリウスは、今日で生誕150年

⚫️1849年、イタリアの巨匠作曲家ヴェルディ(ジュゼッペ・1813-1901)『ルイーザ・ミラー』が、ナポリのサン・カルロ劇場で初演されています。日本ヴェルディ協会が採用した邦題としては、『ルイーザ・ミッレル』としています。ヴェルディが開拓した初めての心理劇オペラとして評価されています。
⚫️1865年、フィンランドの国民的作曲家シベリウス(ヤン・-1957)が、ハメーンリンナで生まれています。今日で生誕150年となりました。オペラは生涯に2曲書いていますが、そのうちの1曲は未完で、唯一の『塔の中の乙女』が残されているのみです。(亡くなった日の9月20日の項参照)
⚫️1878年、イタリアのオペラ指揮者セラフィン(トゥリオ・-1968)が、ヴェネツィア近郊のロッタノーヴァ・ディ・カヴァルツェレで生まれています。彼の名は、名歌手カラス(マリア・1923-77)を世に出したことでも有名で、ほぼ20世紀前半から後半に至るまで、正統的なイタリア・オペラの巨匠として尊敬を集めていました。(亡くなった日の2月3日の項参照)
⚫️1890年、チェコの作曲家マルティヌー(ボフスラフ・1890-1959)が、ポリチュカで生まれています。スメタナからヤナーチェクに至るチェコ音楽の後継者としての最大の作曲家。彼は多作家でオペラも16曲残しています。『ジュリエッタまたは幸福への鍵』が最大傑作。また「プラハの春」の際も大きな影響力を及ぼしています。(亡くなった日の8月28日の項参照)
⚫️1918年、フランスのバリトン歌手スゼー(ジェラール・-2004)が、アンジェで生まれています。主としてフランス芸術歌曲の演奏に務め、オペラにはそれほど多くの比重をかけなかったようですが、中でもゴローは彼の最も得意とした役柄でした。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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