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【オペラ暦】—12月26日—聖ステファノの祝日は、有名オペラの初演が目白押し

【12月26日】聖ステファノの祝日は、有名オペラの初演が目白押し

⚫️1642年、イタリア・オペラの始祖モンテヴェルディ(クラウディオ・1567-1643)『ポッペーアの戴冠』が、ヴェネツィアのサン・ジョヴァンニ・エ・パオロ劇場で、この日初演されたと推定されています。従来のような神話によらず、古代ローマの歴史を題材に人間の性格描写を見事に描いた作品で、まさにイタリア・オペラ史上の金字塔の一つと言えましょう。
⚫️1740年、トリノ王立劇場が開場しています。こけら落としの演目は、ナポリ派の作曲家フェオ(フランチェスコ・生没年不明)『アルサーチェ』でした。ただし、現在のトリノ・レージョ劇場は、1973年に再建されたもの。
⚫️1767年、オーストリアの作曲家グルック(クリストフ・ヴィリバルト・1714-87)『アルチェステ』が、ウィーンのブルク劇場で初演されています。エウリピデスの義理や悲劇に基づく3幕のオペラで、その後のフランス・オペラに大きな影響を与えました。
⚫️1770年、オーストリアの大作曲家モーツァルト(ヴォルフガング・アマデウス・1756-91)『ポントの王ミトリダーテ』が、引き続き1772年には『ルーチョ・シッラ』が、ミラノのテアトロ・レージョ・ドゥカーレで初演されています。
⚫️1796年、イタリアの作曲家チマローザ(ドメニコ・1749-1801)『オラーティ家とクリアーツィ家』が、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場で初演されています。
⚫️1813年、イタリアの作曲家ロッシーニ(ジョアッキーノ・1792-1868)『パルミーラのアウレリアーノ』が、1819年になって『ビアンカとファッリエーロ』が、それぞれミラノ・スカラ座で初演されています。
⚫️1824年、ドイツ出身のフランスの作曲家マイアベーア(ジャコモ・1791-1864)『エジプトの十字軍』が、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場で初演されています。この成功によって彼はパリに進出、同地でグラン・トペラの形式を確立しさらに大きな成功をかちとるのです。
⚫️1830年、イタリアの作曲家ドニゼッティ(ガエターノ・1797-1848)『アンナ・ボレーナ』が、ミラノのテアトロ・カルカーノで初演されています。16世紀イギリスの国王ヘンリ−8世と第2の王妃アン・ブーリンが処刑される悲劇を題材にとったオペラ・セリアの傑作。
⚫️1931年、イタリアの作曲家ベッリーニ(ヴィチェンツィオ・1801-35)『ノルマ』が、ミラノ・スカラ座で初演されています。まさに好敵手ドニゼッティと競うようにベル・カント・オペラの傑作が生み出されています。紀元前50年の頃のローマの提督と尼僧長ノルマとの不義の恋を軸とした悲劇。
⚫️1833年、ドニゼッティ『ルクレツィア・ボルジア』、翌1834年には、同じく『ジュンマ・ディ・ヴェルジィ』が、ミラノ・スカラ座で初演されています。まさにこの年代は、ベル・カント・オペラの花が繚乱と咲き乱れた時期でもありました。


新井 巌(あらい・いわお)


1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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