オペラ・エクスプレス

The opera of today from Tokyo, the hottest opera city in the world

【書籍紹介】オペラでわかるヨーロッパ史:加藤浩子(著)—オペラが暴く歴史の闇!

書籍の帯には、「オペラが暴く歴史の闇!」とあります。
オペラを知ることは、ヨーロッパの歴史を知ること。ふとしたきっかけでオペラにはまり(笑)、何回か劇場に足を運ぶうち、ふと、そんな風に感じ始めます。もしやこれは、私のために書かれた本では・・・??と、わくわくしてしまったのでした。
勿論、何も知らずにただ純粋にオペラの世界に浸る。それはそれで楽しめます。でも、ちょっとその前に時代背景を知れば、オペラはぐっと身近なものになります。

以下、目次のご紹介です。

目次

はじめに
本書に関わるヨーロッパ史上のできごと

第一部 イタリアの光と影

一 引き裂かれる島、報われない蜂起──シチリアの晩鐘/カヴァレリア・ルスティカーナ
シチリアを描き切ったオペラ/文明の十字路としての宿命/ヴェルディ初めてのグランド・オペラ/つくられた「イタリア統一」

二 対立から和解へ、平民総督「理想化」の理由──シモン・ボッカネグラ
北イタリアの典型的な港町/政争の絶えなかったジェノヴァ/ロマンティシズムという調味料/大改訂と政治の関係/ヴェルディの知られざる私生児

三 有力にして無力な「ヴェネツィア共和国総督」──二人のフォスカリ
もっとも高貴な共和国/フォスカリ家の栄光と没落/作曲家のあこがれを集めた街

四 「宮廷道化」という存在──リゴレット
芸術化された「異形の道化師」/個性的なモデルたち/上演禁止の戯曲をオペラに/マントヴァが舞台になった知られざる理由

五 歴史劇と個人劇のはざまで──トスカ
随一の人気を誇る「ご当地オペラ」/短かった「共和国」の理想/リアリティ豊かな人物造形/憎まれ役に堕ちた英雄/政治に無関心だったプッチーニ

第二部 イギリス王室の舞台裏

一 イギリス史を変えた王妃、オペラ史を変えたプリマ──アンナ・ボレーナ
歴史を動かした悲劇の王妃/巧みな心理表現とドラマトゥルギー/歌唱力と演技力を兼ね備えたプリマドンナ

二 断頭台の女王──マリア・ストゥアルダ
もうひとりの「断頭台の女王」/温室育ちの姫君
正反対だったふたりのプリンセス/エリザベスは悪女?/《マリア》を救ったマリア

三 メロドラマの題材になった「処女王」──ロベルト・デヴェリュー
「イングランド」と結婚した「処女王」/民衆を魅了した女王/寵臣たちの影/若き恋人の処刑/舞台芸術で描かれ続けたエリザベス

第三部 大国の栄光と没落──スペイン、ロシア、スウェーデン

一 「太陽の沈まぬ国」の虚と実──ドン・カルロ
オペラと違った「不肖の息子」/美化された王子/「太陽の沈まぬ国」の暗黒面/シラーを好んだヴェルディ

二 「屑集め人」が遺した「ロシア正史」──ボリス・ゴドゥノフ
オペラによる「ロシア正史」/跋扈する怪人物たち/インスピレーションのもとはプーシキン/「聖愚者」としてのムソルグスキー

三 「検閲」の向こう側──仮面舞踏会
国王暗殺の舞台はオペラハウス/検閲の餌食になったオペラ/「ヴェルディ万歳!」はフィクションか?

第四部 フランス革命がもたらしたもの

一 大革命に散った伝説的詩人──アンドレア・シェニエ
実は少ないフランス革命オペラ/断頭台に消えた若き詩人/歴史考証とドラマの幸せな融合/理想の芸術家像を投影した台本作家/《トスカ》との違い

二 恐怖政治下の受難劇──カルメル会修道女の対話
美しさと残酷さを併せ持つ音楽/恐怖政治下の処刑/革命で追いつめられたカトリック教会/「葛藤」を生きる修道女たち/ベルナノスとプーランク、それぞれの苦闘

三 大革命後のパリ風俗──椿姫(ラ・トラヴィアータ)
革命でも変わらない人間の本性/体験を小説に仕立てた小デュマ/パリ一の高級娼婦、生涯唯一の恋/《ラ・ボエーム》にも描かれた「パリの風俗」/「恋愛」は結婚のあとで/『椿姫』でデュマがめざしたもの/「道を誤った女」(ラ・トラヴィアータ)が生きた愛

あとがき
参考文献抄

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