【１月12日】「マドンナの宝石」だけではないヴォルフ＝フェラーリ再評価

⚫️ガエターノ・ドニゼッティ（1797—1848）の『カテリーナ・コロナーロ』が、1844年にナポリのサン・カルロ歌劇場で初演。ヴェネツィアの貴族の娘カテリーナが、キプロス島の王と結婚するという実話をもとにしたプロローグと２幕からなるオペラ。内容はもちろんフィクションですが。
⚫️『マドンナの宝石』で知られるエルマンノ・ヴォルフ＝フェラーリ（—1948）が、1876年ヴェネツィアで生まれています。近年、彼の作品は再評価され、『チェネレントラ』『スザンナの秘密』『抜け目のない未亡人』『スライ』『カンピエッロ』など多くの作品が、世界中の歌劇場で上演されるようになりました。
⚫️ニコライ・ゴーゴリの小説をオペラ化したドミトリー・ショスタコヴィチ（1906−75）の『鼻』も1930年にレニングラード（現サンクト・ペテルブルク）で初演されています。

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新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。