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若手オペラカンパニー Novanta Quattro が《ばらの騎士》を上演

若手オペラカンパニー Novanta Quattro が《ばらの騎士》を上演

Novanta Quattro による歌劇《ばらの騎士》が、2026年5月15日(金)・16日(土)の2日間、東部フレンドホールで上演された。

Novanta Quattroは、2022年に活動を開始したオペラ・カンパニーである。1994年生まれのメンバーを中心に旗揚げし、30歳前後の若手歌手やピアニスト、舞台スタッフが集ってオペラ公演を企画・制作している。主宰の吉野良祐は、オペラ演出家・演出助手・建築史研究者としての活動を背景に、全公演でプロデュースと演出を手掛けている。

これまでに《ラ・ボエーム》《愛の妙薬》《フィガロの結婚》、永井みなみ作曲・河野咲子脚本による委嘱作品世界初演《船はついに安らぎぬ》などの作品を上演してきた。公演は、アーツカウンシル東京、公益財団法人東京都歴史文化財団、公益財団法人朝日新聞文化財団など、複数の公的助成事業に採択されている。

今回の《ばらの騎士》は、同カンパニーの第8回公演にあたる。指揮を鈴木恵里奈、演出を吉野良祐、ドラマトゥルクを相馬巧が務めた。全幕ドイツ語上演、日本語字幕付きで、舞台上手奥に置かれた1台のピアノを2人の奏者が演奏するスタイル。驚いたことに、舞台下中央にはプロンプターボックスが設置されていた。本来は大編成のオーケストラと合唱団が必要とされる本作に独自のカットを施し、休憩を含めた上演時間を3時間30分程度にまとめあげた。

《ばらの騎士》は、18世紀ウィーンを舞台にした作品で、年上の貴婦人と若い青年の恋、婚約の証として贈られる「銀のばら」を巡る駆け引き、成り上がりの田舎貴族が起こす騒動などが絡み合いながら展開する。

本作で最も印象深いのは終幕であった。三重唱の後、冒頭の寝室のシーンで用いられていたヴェールが再び現れ、元帥夫人を覆う。オクタヴィアンとゾフィーの二重唱は、ヴェールを隔て後ろ姿で立ち尽くす彼女の前で歌われる。そして幕切れのハンカチのシーンはない。夫人がヴェールを取り払って登場し、微笑みをたたえた表情で部屋の明かりを消して行き幕となる。(所見:2026年5月16日)

取材・文:オペラ・エクスプレス編集部/写真:長澤直子


リヒャルト・シュトラウス[作曲]/フーゴ・フォン・ホーフマンスタール[脚本]
《ばらの騎士》

全幕ドイツ語上演 日本語字幕付き
4手リダクションを含むピアノ伴奏での上演

2026年5月15日(金)/16日(土)
東部フレンドホール

指揮:鈴木恵里奈
演出:吉野良祐
ドラマトゥルク:相馬巧
ピアノ:石川美結[メイン]/鈴木瞳[サブ]

キャスト
元帥夫人:山田知加/梶田真未
オックス男爵:湯浅貴斗/河村洋平
オクタヴィアン:櫻井陽香/山下未紗
ファーニナル:高橋洋介/松浦宗梧
ゾフィー:東幸慧/金沢貴恵
マリアンネ:秋山陽香/上田彩乃
ヴァルツァッキ:鷹野景輔
アンニーナ:宇津木明香音
警部/公証人:山田健人
元帥夫人の執事:山本和之
ファーニナル家の執事:菅康裕
料理屋の主人:高橋拓真
テノール歌手:足立悠道
帽子屋:小林可奈
動物商:川村春貴
孤児:川島玲子/鈴木花安/石谷莉奈
合唱:上原梨華子/川島玲子/小林可奈/鈴木花安/新美木麻/石谷莉奈[インペク]/水野菜津子/筒井絢子/大畠諄也/川村春貴/菅康裕/竹内篤志/山本和之/倍田大生/三神祐太郎

スタッフ
照明:芥川久美子(ライトシップ)
衣裳:相川治奈
メイク:徳田智美

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