オペラ・エクスプレス

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『 セイジ・オザワ 松本 フェスティバル』から中学一年生の皆さんへ、音楽の贈り物!———子どものためのオペラ ラヴェル:「子どもと魔法」

『 セイジ・オザワ 松本 フェスティバル』から中学一年生の皆さんへ、音楽の贈り物!———子どものためのオペラ ラヴェル:「子どもと魔法」

2016年のセイジ・オザワ 松本 フェスティバルでは、子供のためのオペラ公演が、9月7日,8日の2日間に渡り行われた。長野県内の67の中学校から、1年生を5000名以上招待し、鑑賞の場を提供するというものである。演目は、ラヴェルの「子どもと魔法」。各日とも、11時からと15時からの2回上演で、計4回の公演があった。

このオペラの一般向けの公演は、9月6日,9日に行われた。プロダクションは同一で、歌手だけが異なっている。子供のためのオペラと一般公演とのもう一つの違いは、オペラへの導入とも言うべき、楽器の紹介が入る点だ。オーケストラのメンバーが、それぞれの楽器の特徴を生かした曲目を、演奏をしながら登場。入場の仕方も、コミカルな趣向を凝らしていた。全ての奏者が揃ったところで、ピットの床が段々と下がる。いよいよというところで指揮者が登場し、あとは通常のオペラ上演となる。

オペラには、地元の中高生12人が参加するという児童合唱団も登場する。算数の場面で、子どもを懲らしめる数字の役だ。

このように、多くの若者たちに、生の音楽に触れてもらう機会を提供するということが、セイジ・オザワ 松本 フェスティバル(OMF)の大きな特徴の一つとなっている。一方で、小澤征爾音楽塾による教育プログラムでは、若い音楽家の育成に力を注ぐ、稀有な音楽祭の一面を見た。


子どものためのオペラ
ラヴェル:子どもと魔法

指揮:エリック・ミーリア
演出:デイヴィッド・ニース
装置・衣装:サラ・G・コンリー
照明:高沢立生

子ども:金澤桃子
肘掛椅子/木:駒田敏章
母親/中国茶碗/とんぼ:大賀真理子
火/お姫様/うぐいす:佐藤優子
雌猫/りす:清水多恵子
大時計/雄猫:町英和
ティーポット/小さな老人/雨蛙:髙畠伸吾
安楽椅子/こうもり:栗林瑛利子
羊飼いの娘/ふくろう:藤井玲南

演奏:小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱:OMF合唱団、OMF児童合唱団
合唱指揮:松下京介
児童合唱指揮:佐原玲子
共催:一般財団法人 松本市芸術文化振興財団

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