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4月14日まで開催中の「東京・春・音楽祭2019」オープニングセレモニーレポート

4月14日まで開催中の「東京・春・音楽祭2019」オープニングセレモニーレポート

3月15日(金)、クラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭2019」のオープニングセレモニーが、上野の東京文化会館でおこなわれた。

クラシック音楽のイベントとしては国内最大規模である「東京・春・音楽祭」は、2005年に「東京オペラの森」としてスタートした。
2009年にチェコの「プラハの春音楽祭」にちなんだ現在の名称になり、今年で15年目の開催となる。

「東京・春・音楽祭2019」オープニングセレモニー
「東京・春・音楽祭2019」オープニングセレモニー

2019年のオープニングセレモニーは、桜の開花の予感が漂うなかでの開催となった。
快晴の空のもと、同音楽祭の実行委員を中心とするメンバーが一堂に会し、開幕を高らかに宣言した。
実行委員長である鈴木幸一氏は「上野は桜が江戸時代から有名。桜と音楽とで、春のひとときを楽しんでいただきたい。」と述べた。

「東京・春・音楽祭2019」オープニングセレモニー
実行委員長の鈴木幸一氏

セレモニー当日の夜には、N響の精鋭メンバーによるオープニング・コンサートが実施された。
オーストリアとの国交樹立150周年を記念して、ウィンナ・ワルツが中心に演奏され、同音楽祭の開幕を華々しく飾った。

同音楽祭は、3月15日から4月15日までの1ヶ月間で、およそ200の公演を予定している。
声楽や室内楽、管弦楽などが奏でる多彩なレパートリーの音楽が、東京の春の訪れを祝う人々をもてなす。
世界の名だたる一流音楽家と日本の新進気鋭の若手音楽家の演奏を、一挙に楽しむことのできる貴重な機会となるだろう。

多数の公演のなかでも、バイロイト音楽祭との提携公演「子どものためのワーグナー≪さまよえるオランダ人≫」は、今回が日本初上陸となる。
若い世代に本格的なオペラに親しんでもらうことがねらいの「子どものためのワーグナー」は、バイロイト音楽祭では大好評を博した。
バイロイト音楽祭の芸術監督であるカタリーナ・ワーグナー氏は、「東京でも同じような反響を期待している」と話している。
(公演終了・以下のリンクより公演レポートをお読み頂けます)
観客の傍で紡がれる、摩訶不思議な物語―東京春祭for Kids 子どものためのワーグナー《さまよえるオランダ人》

「東京・春・音楽祭2019」オープニングセレモニー
「東京・春・音楽祭2019」オープニングセレモニー
カタリーナ・ワーグナー氏も加わって鏡開き

また同音楽祭の目玉である、博物館や美術館で音楽を味わうことのできる「ミュージアム・コンサート」は、今年も複数の開催が予定されている。
気軽に楽しめる無料のイベント「桜の街の音楽祭」など、コアなファンのみならず、クラシック音楽に馴染みのない大人も楽しめる企画が盛りだくさんだ。
江戸時代から名高い桜の名所である上野を中心に、東京の春の訪れをより一層華やかなものにする音楽祭となることだろう。

取材・文:オペラ・エクスプレス編集部 / 写真:長澤直子

※日時・場所・出演者等、条件や料金は変更になる場合がございます。
事前に会場・主催者までお問合せいただくか、公式サイト等の最新情報をご確認の上、お出掛けください。

「東京・春・音楽祭2019」公式サイト

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