オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—1月25日—ロッシーニからフルトヴェングラーまで

【1月25日】ロッシーニからフルトヴェングラーまで

⚫️1817年ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868)『チェネレントラ』がローマのヴァッレ劇場で初演。かつて日本では『シンデレラ』と呼ばれていましたが、私たちに馴染みの深い童話のシンデレラとはかなり筋が違い、最近ではこちらの方が通りが良いようです。
⚫️1835年、ヴィチェンツオ・ベッリーニ(1801-35)『清教徒』が、パリのイタリア劇場で初演。これがベッリーニの最後の作品となりました。
⚫️1909年リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)『エレクトラ』が、ドレスデンの宮廷劇場で初演。ソフォクレスのギリシャ悲劇をもとにホフマンスタールが戯曲化したものを台本にしています。ホフマンスタールとの初めての共作となり、以後『ばらの騎士』や『アラベッラ』まで数々の傑作を生み出すきっかけになった作品。
⚫️1886年、20世紀を代表する指揮者ウイルヘルム・フルトヴェングラー(-1954)がベルリンで生誕。おそらく日本で最も人気の高い指揮者の一人でしょう。バイロト音楽祭再開の時には『第九』を振って、その名演奏が今でも語り草になっています。
⚫️1967年、若くして亡くなった名バリトン、エットーレ・バスティアニーニ(1922-)は、この日が命日。63年初来日しルーナ伯爵を歌い、日本でのオペラ・ファンも急増した矢先に、ガルダ湖畔の町シルオーミネで亡くなりました。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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