オペラ・エクスプレス

The opera of today from Tokyo, the hottest opera city in the world

【オペラ暦】—8月4日—フィガロならぬ「モーツァルトの結婚」

【8月4日】フィガロならぬ「モーツァルトの結婚」

⚫️1782年、モーツァルト(ウォルフガング・アマデウス・1756-91)は、1年越しの恋を実らせて、かつて愛したアロイジアの妹コンスタンツェ・ウェーバー(1762-1842)とウィーンの聖シュテファン教会で結婚しています。「ぼくたち二人が結ばれたとき、ぼくも妻も、そして列席した人や司祭様まで、みんな感動して泣き出してしまったのです」と7日付の父宛の手紙に書いています。
⚫️1929年、イタリアのソプラノ歌手トゥッチ(ガブリエッラ・)が、ローマで生まれています。NHKイタリア歌劇団の第2回、第3回公演に帯同し、若手ソプラノながらデル・モナコなどの相手役として大活躍しました。当時は、カラスやテバルディの全盛期だったゆえか、録音にはあまり恵まれませんでしたが、その実力はMETでの250回を越す出演回数がなにより物語っています。
⚫️1930年、大ワーグナーの息子ワーグナー(ジークフリート・1869-)が、バイロイトで亡くなっています。彼自身は、フンパーディンク(エンゲルベルト・1854-1921)に作曲を学び、1896年にはバイロイトで『指環』を指揮し、亡くなるまでバイロイト音楽祭の総監督として活躍。自身も『熊の皮を着た男』などメルヘン的なオペラを作曲しています。(誕生日の6月6日の項参照)
⚫️1942年、イタリアのマイアベーアと呼ばれた作曲家フランケッティ(アルベルト・1860-)が、ヴィアレッジョで亡くなっています。ヴェルディ(ジュゼッペ・1813-1901)の推挙で『クリストフォロ・コロンボ』(1892)などのオペラも作曲しています。もともと男爵家の出身で、そのせいかプッチーニ(ジャーコモ・1858-1924)には『トスカ』を、ジョルダーノ(ウンベルト・1867-1948)には『アンドレア・シェニエ』をオペラ化する権利を譲ってしまったお人柄でした。
⚫️1930年、ドイツの演出家ゲッツ(フリードリヒ・-2000)が、ナウムブルクで生まれています。日本では、1987年の伝説的なベルリン・ドイツ・オペラ公演での『指環』の演出家としておなじみ。すでに15年前に亡くなっていますが、2015年10月から始まる東京の新国立劇場での『指環』シリーズでは、この彼の名演出が復活します。(今回は、フィンランド国立歌劇場のプロダクションのものを使用)新国立劇場では、2000年に上演された『青ひげ公の城』も、彼の演出を用いています。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

コメントを残す

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。