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奇跡の上演迫る!佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ「ラ・ボエーム」取材会レポート―2022.7/15(金)~兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールにて

奇跡の上演迫る!佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ「ラ・ボエーム」取材会レポート―2022.7/15(金)~兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールにて

兵庫県立芸術文化センター主催、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ「ラ・ボエーム」が、ついに上演される。ダブルキャストで合計8回もの上演が予定されている本公演は、本来であれば2020年に上演されるはずだった作品だ。今回は2年...
【ゲネプロレポート】NISSAY OPERA 2020 特別編 オペラ『ルチア~あるいはある 花嫁の悲劇~』ドニゼッティのベルカント・オペラ最高傑作 全1幕90分間で 凝縮された“ルチア”

【ゲネプロレポート】NISSAY OPERA 2020 特別編 オペラ『ルチア~あるいはある 花嫁の悲劇~』ドニゼッティのベルカント・オペラ最高傑作 全1幕90分間で 凝縮された“ルチア”

NISSAY OPERA 2020 特別編 オペラ『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』が、2020年11月14日(土)、15日(日)に東京・日生劇場で開演される。ガエターノ・ドニゼッティ作曲の『ランメルモールのルチア』は...
複数の世界線を有する物語はいずれも大団円へ向かう ©伊藤大地

創り手からの挑戦状─はまぷろGiocoso2019 歌劇《魔笛》

若きオペラ団体「HAMA project(通称はまぷろ)」による『魔笛』公演のゲネプロ(本番直前の総仕上げ稽古)を拝見した。以前筆者は同団体制作の『愛の妙薬』公演を観て、若い創り手集団ならではの柔軟な作品の捉え方、細部に...
セイジ・オザワ 松本フェスティバル《エフゲニー・オネーギン》より

若い男女の愛のすれ違いを描く、チャイコフスキーの傑作《エフゲニー・オネーギン》が、セイジ・オザワ 松本フェスティバルで上演

セイジ・オザワ 松本フェスティバルで、チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》が上演されました。サイトウ・キネン・オーケストラが出演するオペラ公演は2015年以来。指揮はこれまで同音楽祭への出演も多く、小澤征爾の信頼厚...
びわ湖ホール《ジークフリート》

比類なき英雄の登場―びわ湖ホール《ジークフリート》

びわ湖ホールが新制作で贈る「ニーベルングの指環」がいよいよ後半2作へと突入した。先の「ラインの黄金」「ワルキューレ」と回を重ねる毎に熱い注目が注がれる「びわ湖リング」。前2作に引き続き、ミヒャエル・ハンペ(演出)とヘニン...
【公演レポート】斬新⁉︎まだ何も決まってないコンサート

【公演レポート】斬新⁉︎まだ何も決まってないコンサート

クラシック音楽のコンサートは、基本的に2時間程度の曲目全て、あるいは殆どが事前にアナウンスされていることが一般的だ。その内容や出演者を吟味して我々観客は会場に足を運ぶ。しかしポップスその他のジャンルでは寧ろ、会場に来るま...
三部作(9月6,8日組)より

出色の好演。二期会の「三部作」を見て。

プッチーニの「三部作」。名前は聞きますしCDも持っています。しかしなかなか見る機会のなかった作品。東京二期会オペラ劇場が取り上げるというので、久しぶりに前もって予定を開けて観に行くことにしました。 ジャコモ・プッチーニに...
東敦子さんの蝶々夫人に寄す―この演奏に出会える歓び!日本人としてオペラに親しんでいることの喜びさえも感じさせる、価値ある一枚

東敦子さんの蝶々夫人に寄す―この演奏に出会える歓び!日本人としてオペラに親しんでいることの喜びさえも感じさせる、価値ある一枚

プッチーニのオペラ作品の魅力、その時の日差しを登場人物の目線になり切って感じることのできるある種のリアリティを帯びたファンタジーを感じられるところではないでしょうか。 他愛ない話、屈託のない笑顔、一途だからこそ熱くなって...
楽都:仙台で心に響くベートーヴェンの《第九》(全4ページ)

楽都:仙台で心に響くベートーヴェンの《第九》(全4ページ)

仙台市の東京エレクトロンホール宮城で《第九》の演奏会を聴きました。東北文化学園大学という、音楽大学ではない一般大学が主催して毎年おこなわれているコンサートです。指揮に飯森範親を迎えた仙台フィルハーモニー交響楽団の演奏で、...
崇高なる芸術、マリエッラ・デヴィーアのノルマ

崇高なる芸術、マリエッラ・デヴィーアのノルマ

藤原歌劇団の《ノルマ》を観劇しました。ベルカント・オペラのレパートリーで最も難しいといわれるノルマ役を、オペラ界の至宝マリエッラ・デヴィーアが歌い、磨き抜かれた〈声による芸術〉を堪能しました。 ノルマ役は19世紀最高と言...
「時(Die Zeit)」を一つのキーテクストとして。その背景には21世紀の今という時代が存在する―――バイエルン国立歌劇場来日公演「タンホイザー」によせて

「時(Die Zeit)」を一つのキーテクストとして。その背景には21世紀の今という時代が存在する―――バイエルン国立歌劇場来日公演「タンホイザー」によせて

バイエルン国立歌劇場来日公演「タンホイザー」初日に行く。 今回の公演はこの5月の新演出によるもので、その大胆な演出は大きな話題を呼び、その後ネットでも公開され、期待も大きかった演目である。 まず、やはりペトレンコの音楽に...
一番早く夜が明けるころに見る甘美な夢。METライブビューイング2016-17のフィナーレを飾る「ばらの騎士」を、オペラ歌手・森谷真理さんのトーク付きで!

一番早く夜が明けるころに見る甘美な夢。METライブビューイング2016-17のフィナーレを飾る「ばらの騎士」を、オペラ歌手・森谷真理さんのトーク付きで!

一番早く夜が明けるころに見る甘美な夢のようなひと時。 絶対にライブビューイングで観ておいた方がいい今シーズンのラストを飾るMETのばらの騎士。 日々忙殺されていると、時にとんでもない損失を生じることがあります。今シーズン...
東京オペラ・プロデュース《ベルファゴール》

オペラで愛まSHOW!■番外編その13■香盛(こうもり)修平のたわけた一日~東京オペラ・プロデュース《ベルファゴール》2017年2月5日公演 観劇して感激レポート

連載の他に「オペラ観劇して感激した!」といった話を不定期につぶやきます。題して「香盛(こうもり)修平のたわけた一日」 東京オペラ・プロデュース《ベルファゴール》 2017年2月5日公演 観劇して感激レポート オペラ都市「...
東京二期会オペラ劇場《トスカ》―――初演時の背景、衣装を再現し、作品をローマに”還し”、ドラマも”本来の姿”に戻されたのではないか

東京二期会オペラ劇場《トスカ》―――初演時の背景、衣装を再現し、作品をローマに”還し”、ドラマも”本来の姿”に戻されたのではないか

今シーズンの「東京二期会オペラ劇場」最終作はプッチーニの代表作の一つ「トスカ」。2017年2月15日から19日まで、東京文化会館大ホールで開催された公演の最終日、19日の公演についてレポートしよう。 オペラ「トスカ」は1...
Il Trovatore by Verdi; Royal Opera House; Covent Garden; London, UK; 29 June 2016; Cast A: Željko Lučić as Count di Luna (left); Francesco Meli as Manrico; Lianna Haroutounian as Leonora; Conuctor - Gianandrea Noseda; Director - David Bösch; Set and video designer - Patrick Bannwart; Costume designer - Meentje Nielsen; Lighting designer - Olaf Winter; Photo: © ROH Photographer: CLIVE BARDA

ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン「イル・トロヴァトーレ」―――四人の歌手たちの饗宴!息つく暇もないヴェルディの名旋律の数々

「ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」の新作は、ヴェルディの傑作「イル・トロヴァトーレ」だ。デイヴィッド・ベッシュによるプロダクションの再演が、3月3日(金)から各地で順次公開される。 この有名なオペラのストーリー...
美しい舞台に粒ぞろいのキャストで最終上演!長く愛され続けてきた看板演目の見事なフィナーレ―――英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン「ホフマン物語」

美しい舞台に粒ぞろいのキャストで最終上演!長く愛され続けてきた看板演目の見事なフィナーレ―――英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン「ホフマン物語」

「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」、オペラの三作目はオッフェンバック最晩年の大作「ホフマン物語」だ。物語は、主人公の恋人が出演するオペラ「ドン・ジョヴァンニ」が引けるのを待つ酒場で、過去の愛を振り返る形で展...
ときに憧れを映す鏡。あるいは過酷な船旅を描き出す具象的な海。合唱とともにオペラの”世界”を創り出す大量のLED———METライブビューイング《遥かなる愛》

ときに憧れを映す鏡。あるいは過酷な船旅を描き出す具象的な海。合唱とともにオペラの”世界”を創り出す大量のLED———METライブビューイング《遥かなる愛》

映画館で本格的なオペラを気軽に低料金で楽しめる「METライブビューイング」、2017年最初の演目はカイヤ・サーリアホの最初のオペラ「遙かなる愛」だ。2000年にザルツブルク音楽祭で初演されたこの作品は、メトロポリタン・オ...
舞台を埋めつくすおびただしい数のLEDライト!ハイテクを駆使したメトならではの仕掛けが圧巻!———METライブビューイング《遥かなる愛》

舞台を埋めつくすおびただしい数のLEDライト!ハイテクを駆使したメトならではの仕掛けが圧巻!———METライブビューイング《遥かなる愛》

メトライブビューイングの《遥かなる愛》を拝見させて頂きました。 上映時間は3時間弱。通常の上映作品に比べて、若干短めです。普段、「オペラは見てみたいけれど、長くって・・・」と思われている方にもおススメです。 もう一つのお...
作品に内在する宇宙の表現。より身体的で音楽的な、勅使川原三郎のアプローチ———あいちトリエンナーレ2016 プロデュースオペラ《魔笛》

作品に内在する宇宙の表現。より身体的で音楽的な、勅使川原三郎のアプローチ———あいちトリエンナーレ2016 プロデュースオペラ《魔笛》

あいちトリエンナーレ2016 プロデュースオペラ《魔笛》を観てきました。コンテンポラリーのダンサー、演出家、振付家としてずば抜けた才能を持つ勅使川原三郎の新演出です。今回の《魔笛》上演の一番の特徴は、もともとあるドイツ語...
ティーレマンの「言葉を帯びる」タクト!ライン川沿いのグランツーリズモ———ザルツブルグ・イースター音楽祭in JAPAN《ラインの黄金》

ティーレマンの「言葉を帯びる」タクト!ライン川沿いのグランツーリズモ———ザルツブルグ・イースター音楽祭in JAPAN《ラインの黄金》

この日のティーレマンは、指揮をするというより、ライン川を訪ねて行ったら、一緒に案内しながら回ってくれた、語り部のような印象すら感じさせた。タクトは指揮をするというより、言葉を帯びていた、しかも適切に、事務的ではなく、優し...
ノット×東響《コジ・ファン・トゥッテ》より

ノット×東響。快進撃のコンビネーションによる《コジ·ファン·トゥッテ》ミューザ川崎の美しい響きを楽しむように歌う、サー·トーマス·アレンをはじめとした歌手たち

東京交響楽団の創立70周年の、すなわちノット&東響の第三シーズンを締めくくる定期演奏会も大好評のうちに終わって、しかしこのコンビネーションの快進撃はまだ終わらない。ミューザ川崎シンフォニーホールと東京芸術劇場による企画で...
オペラ『グスコーブドリの伝記』

宮澤賢治生誕120周年記念・オペラシアターこんにゃく座の新作オペラ《グスコーブドリの伝記》世界初演—賢治の言葉を美しく響かせる寺嶋陸也の音楽

オペラシアターこんにゃく座の公演《グスコーブドリの伝記》を観てきました。宮澤賢治生誕120周年を記念した新作オペラの世界初演です。寺嶋陸也の音楽が素晴らしい!心揺さぶられる舞台でした。 《グスコーブドリの伝記》は宮澤賢治...
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