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2 万人が喝采!伝説の“メリー”改訂新制作― 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ 《メリー・ウィドウ》記者会見から

2 万人が喝采!伝説の“メリー”改訂新制作― 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ 《メリー・ウィドウ》記者会見から

2021年7月16日(金)から7月25日(日)まで兵庫県立芸術文化センターで、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2021 喜歌劇『メリー・ウィドウ』が上演される。

5月25日に行われた記者会見には、指揮者の佐渡裕、演出・日本語台本担当の広渡勲、ハンナ・グラヴァリ役の並河寿美にが登壇。同じくハンナ役の高野百合絵はZOOMで参加し、それぞれが公演に賭ける思いや役への抱負などを語った。また、ニエグシュ役の桂文枝は、映像でメッセージを寄せた。

(写真左より) 広渡勲, 佐渡裕, 並河寿美
撮影:飯島隆/提供:兵庫県立芸術文化センター

以下、それぞれのコメントを抜粋してお伝えする。

■並河寿美:ハンナ・グラヴァリ役(7月17,20,22,25日出演)

撮影:飯島隆/提供:兵庫県立芸術文化センター

 2005年の『ヘンゼルとグレーテル』から参加させて頂いています。県立西宮高等学校の音楽科出身ということもあり、西宮市は私にとって第二の故郷。劇場ができたときは本当に心躍らせました。当時は、まさか自分がその舞台に立つとは思いもよりませんでしたが、監督をはじめ劇場の皆さま方のサポートのお陰で、この舞台に立ち、歌い手として大きく成長させて頂きました。
2008年の『メリー・ウィドウ』では、ヴァランシエンヌ役でしたが、今回は同じ作品でハンナ役を演じますので、自分としては大人になったような気分です。
まだ稽古がはじまったばかりですが、素敵な共演者の皆さんと共に、兵庫県立芸術文化センターのプロダクションとしての、新しい『メリー・ウィドウ』をご披露できたらと思っています。


■高野百合絵:ハンナ・グラヴァリ役(7月16,18,21,24日出演)

このような大きなプロダクションに関わらせて頂けますことを、夢のように感じワクワクしております。
大役に緊張していますが、舞台の上では遠慮をせずに、堂々とハンナを演じ切りたいと思います。
『メリー・ウィドウ』は愉快で楽しい作品なので、お越しいただいた皆さまをハッピーな世界にお連れできるよう頑張ります。


■広渡勲:演出

撮影:飯島隆/提供:兵庫県立芸術文化センター

究極のエンターテイメントを皆さまに提供するには、職人芸が必要です。
関西は、能,狂言,歌舞伎,文楽,人形浄瑠璃・・・これらすべての発祥の地です。ですから関西のお客さまは非常に守備範囲が広く、そんな皆さんに充分楽しんでもらうために、どう舞台を作っていくか。
佐渡マエストロをはじめ、舞台スタッフ、出演者の方全員に職人芸を最高に発揮して頂き、コロナ禍のうっとうしい気分を一掃していただけるような、楽しめる舞台を作りたいと思っております。


■佐渡裕:指揮

撮影:飯島隆/提供:兵庫県立芸術文化センター

広渡さんと一緒に作った『メリー・ウィドウ』は、いま思い出しても誇らしく、芸文センターならではの、世界で唯一の舞台が作れたと自負しております。関西でしか作れないものをということで、銀橋を作って宝塚風にしました。
今回、宝塚のテイストをこの作品に更に取り入れるために、宝塚OGの香寿たつきさんにご出演頂きます。
そしてもう一点。関西らしくお笑いの文化を取り入れ、桂文枝さんに出ていただくことになりました。
僕にとって一番思い入れのある作品を、新しいキャストで、コロナ禍の中で作っていくという、大きなチャレンジになると思います。
いまだからこそ、みんなが笑ったり、手拍子をしたり、感動したり・・・そうしたものをたくさん届けられるように、最善の努力をして7月の本番を迎えたいと思います。


■桂文枝:ニエグシュ(全日出演)

ニエグシュという役は、狂言回しのような役です。
書記官の品位を忘れないように、見せ場はおもしろく盛り上げて、バランスを見ながら演じたいです。
皆で歌う場面、踊る場面もあるので、全力で取りくみたいと思います。

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2021 喜歌劇『メリー・ウィドウ』
2021年7月16日(金)~7月25日(日)
兵庫県⽴芸術⽂化センター KOBELCO ⼤ホール

<出演>
【7月16日(金)、18日(日)、21日(水)、24日(土)公演】
ハンナ・グラヴァリ:高野百合絵
ミルコ・ツェータ男爵:折江忠道
ヴァランシエンヌ:高橋維
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:黒田祐貴
カミーユ・ド・ロシヨン:小堀勇介
カスカーダ子爵:小貫岩夫
ラウール・ド・サンブリオッシュ:大沼徹
ボグダノヴィッチ:泉良平
プリチッチュ:志村文彦
プラスコヴィア:押見朋子
クロモウ:森雅史
オルガ:鈴木純子

【7月17日(土)、20日(火)、22日(木)、25日(日)公演】
ハンナ・グラヴァリ:並河寿美
ミルコ・ツェータ男爵:片桐直樹
ヴァランシエンヌ:市原愛
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:大山大輔
カミーユ・ド・ロシヨン:樋口達哉
カスカーダ子爵:水口健次
ラウール・ド・サンブリオッシュ:晴雅彦
ボグダノヴィッチ:ジョン・ハオ
プリチッチュ:三戸大久
プラスコヴィア:清水華澄
クロモウ:河野鉄平
オルガ:板波利加

【全日出演】シルヴィアーヌ:香寿たつき
ニエグシュ:桂文枝
エマニュエル:鳥居かほり
[合唱]ひょうごプロデュースオペラ合唱団
[管弦楽]兵庫芸術文化センター管弦楽団

<スタッフ>
[指揮]佐渡 裕(兵庫県立芸術文化センター芸術監督)
[演出・日本語台本]広渡勲
[装置]サイモン・ホルズワース
[衣裳]スティーヴ・アルメリーギ
[照明]沢田祐二
[振付]川西清彦
[合唱指揮]矢澤定明
[訳詞]森島英子
[映像]三浦景士
[舞台監督]幸泉浩司
[プロデューサー]小栗哲家

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