オペラ・エクスプレス

The opera of today from Tokyo, the hottest opera city in the world

オペラの声で他ジャンルにも挑戦―男声ユニット「カント キューブ」のデビューアルバム『LOVE』

オペラの声で他ジャンルにも挑戦―男声ユニット「カント キューブ」のデビューアルバム『LOVE』

3 人のオペラ男子とマルチ・ピアニストによるユニット「カント キューブ」のデビューアルバム『LOVE』が、間もなくリリースされます。ユニット結成の経緯から今後取り上げて行きたい曲まで、それぞれの声を届けるインタビューです。

いつも箱形の劇場にいる人たちだから canto cube 
〜オペラを近くに、音楽を生活に〜
(カント キューブ公式サイトより)

CD情報
LOVE
①モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》より三重唱〈僕のドラベッラだけはそうじゃない!〉〈美しいセレナーデを〉
②ビゼー:歌劇《カルメン》よりクプレ〈諸君らの乾杯を喜んで受けよう〉(闘牛士の歌)
③プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》よりアリア〈誰も寝てはならぬ〉
④ワーグナー:歌劇《タンホイザー》よりアリア〈おお、愛しい夕星よ〉(夕星の歌)
⑤ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》より二重唱〈あの方だ、皇太子!…われらの胸に友情を〉(友情の歌)
⑥ビゼー:歌劇《真珠採り》より二重唱〈聖なる神殿の奥深く〉
⑦ディ・カプア&マッツッキ:オー・ソレ・ミオ
⑧デ・クルティス:忘れな草
⑨ラヴランド:ユー・レイズ・ミー・アップ
⑩サルトーリ:君と旅立とう
⑪マンシーニ:ムーン・リヴァー
⑫マーキュリー:ボヘミアン・ラプソディ
⑬村松崇継:いのちの歌

canto cube《カントキューブ》
隠岐速人 おきはやと(テノール)①③⑤-⑬
高橋洋介 たかはしようすけ(バリトン)①②⑤⑦-⑬
後藤春馬 ごとうかずま(バス・バリトン)①④⑥-⑬
長井進之介 ながいしんのすけ(ピアノ)


まずはメンバー紹介から

ーーー皆さんを知らない方のためにも、まずお一人ずつ自己紹介をお願いします。血液型や星座、犬派か猫派かなどもお教えいただければと思います。

後藤:リーダーの後藤春馬と申します。声種はバス・バリトンで3人の中で一番低い声です。血液型は両親O型のO型です。星座はみずがめ座で、2月3日生まれです。犬派か猫派かというのは、焼肉か寿司かというくらいとても難しい質問ですね。昔飼っていたのは猫ですが、犬も飼いたいですね。

高橋:欲張り。

後藤:欲張りです(笑)

ーーーご自身を動物に例えると何ですか?

後藤:難しい質問ですね。でも猫にはなりたいです。自由に好きなところに行って可愛がられたいっていうのはありますね。

高橋:あるね、あるある。

長井:なるほど。

後藤:次は隠岐さんです。

隠岐:テノールの隠岐速人です。隠岐の島の「隠岐」に、速人のほうもややこしいんですけど、速度の「速」に「人」です。誕生日と産まれた時間で姓名判断みたいなので祖父が付けてくれました。A型で、一番変態と噂のあるうお座。犬派か猫派かだったら犬派だと思います。自分を動物に例えるなら、外見とかじゃなくてせっかちそうだなっていうところでアライグマです。

長井:ピアニストの長井進之介です。11月2日生まれ、マリー・アントワネットと同じ誕生日です。血液型はO型で、犬派猫派はすごく迷うんですけど、小さい時から大切にしているぬいぐるみは犬です。自分を動物に例えるとすると難しいんですけど、動物占いだとたぬきです。あとよく言われるのは、よく飛び跳ねているのでうさぎっぽいと言われます。

高橋:バリトンの高橋洋介です。まあちょっと珍しい名前だと思うんですけど(にっこり)

全員:(失笑)

高橋:洋介は太平洋の「洋」に、紹介の「介」で洋介です。血液型はA型で、犬派猫派は完全に犬派です。猫はちょっと…。

長井:じゃあ可愛がってもらえないですね(後藤に向けて)。

後藤:あ、ごめん(笑) (自分だと気づかず)

全員:(笑)

高橋:この中で最年長です。動物で例えるなら、よくカバっぽいとは言われます。

後藤:ほ〜ぅ(笑)

ーーーどのような経緯でこちらのユニットを組んでCDを出そうと思われたのかなど、結成のいきさつをお願いします。

後藤:まず僕がプロアルテムジケさんからお話を頂きまして、去年コロナ禍で外国人を招聘してのコンサート事業が難しいということで、日本人の歌手の男声ユニットを作ってコンサートをしたいと言われたんです。それで僕が「何人か集めてくれないか」と言われまして、僕の尊敬する隠岐さんと高橋さんをお誘いしました。それで長井さんは・・・

長井:私は事務所のほうから「こういうユニットを組むんですが、ぜひピアノを弾いてみませんか」とお声掛けをいただき、別ルートから入ってきました。

ーーー後藤さんから見ての皆さんとのご関係は?

後藤:4人でやるのは初めてなんですけども、ちょっと複雑なんですが、僕目線で説明すると、僕の高校時代の2つ上の先輩が隠岐さんで、僕が1年生のときに3年生でした。そして、僕の大学時代の1つ下の後輩が長井さんです。また、僕の新国立劇場の研修所の同期が高橋さんです。次、隠岐さん視線でどうぞ(笑)

隠岐:僕の後輩(後藤)、長井くんとはコンサートで1度お会いしたことがあって、高橋さんは大学の先輩です。

後藤:長井さん、どうぞ。

長井:大学の先輩(後藤)で、共演したことがあって(隠岐)、高橋さんとは今回ご一緒するのが初めてです。

高橋:はじめまして(笑)研修所の同期(後藤)、大学の後輩(隠岐)、長井さんとははじめましてです。後藤くんが真ん中に入るとちょっとややこしくて、後藤くんの先輩(隠岐)で、隠岐くんの僕は先輩なんだけど、僕と後藤くんは同期なので普通にタメ口で話していて、隠岐くんは僕にちょっと敬語のような感じで、後藤くんは隠岐くんに敬語なんだけど、僕にはタメ口なので(笑)

長井:不思議な関係(笑)

後藤:(うなずく)

高橋:隠岐さんがすごく混乱してるっていう。自分の後輩が自分の先輩にタメ口みたいなそういう感じで、別に僕はそれは全然気にならないというか(笑)

後藤:(にっこり)

長井:すごく仲のいい。

隠岐:そうですね。


オペラ歌手が歌うさまざまなジャンルの歌を

ーーーCDの曲順が意外でした。最初はポピュラーな感じでだんだんオペラっぽくなっていくのかなと予想していましたが、いきなりモーツァルトのコジ・ファン・トゥッテの重唱から始まっています。今回の曲順、構成についてはどのようにお考えでしょうか。

長井:ポピュラー系から始めるという案も一応ありましたが、基本的にはプロデューサーの案で、やはりこの3名がオペラを中心に活動されているので、まずはオペラ歌手として3人で一緒に歌っているものから始めたい、3人の声をお聴きいただきたいなというところでモーツァルトから始めたという感じです。間にポピュラー系を挟みながらオペラっていうのもできたとは思うんですけど、そうすると逆にアンバランスになってしまうので、まずはオペラ系でしっかり3人の声のアイデンティティを聴いていただいて、その後に3人ならではのいろいろな魅力をお聴きいただけるようさまざまなジャンルの楽曲を最後の方に入れさせていただいた形になります。

ーーー今後はコンサート活動もされていかれると思いますが、マイクは使用しない形ですか。

長井:基本的には。

全員:(うなずく)

高橋:レコーディングの時も、ポップスやクロスオーバーな曲に関して、僕らが歌ってどういう声にするのかっていうのをプロデューサーとかともすごくいろいろ話をして進めていました。曲のイメージっていうのも僕らが歌うと変化していく。変化していくその間の折衷案にいくのか、それとも僕らのオペラを歌う声でその曲を歌い、その中での表現になっていくのかっていう。もちろんコンサート、ライブでマイクなしで歌うこともある中で、その曲に寄せていくのだとしたらオペラ歌手じゃない人がやってもできることだけど、やはり僕らがこのCDを出すにあたって歌うには、オペラを勉強している者としては、オペラの声そのものでいろいろな曲を演奏しながら魅力を伝えられたらいいなというのもあって、最初にオペラからちょっとずつ移行していくっていう形にしました。だからメインディッシュにオペラをどうしても聴かせたいっていうのではなく、僕らオペラ歌手が歌うさまざまなジャンルの歌を届けたいっていう形のラインナップで進めてまいりました。

ーーーオペラの発声で多彩な選曲をということですね。

高橋:そうですね。曲によっていろいろな表情でちょっとずつ声も変わっていくんだけど、あくまでオペラ歌手が歌っているんだっていうのは残したままでやっていきたいっていう。レコーディングの時も方向性としてはそっちのほうでやっていこうっていう形で進めていきました。

ーーーオペラの発声でほかのジャンルのものを歌う難しさもあると思ます。例えばQUEENの曲も歌われていましたが、そのあたりについてもお聞かせいただければと思います。

後藤長井:QUEENのメインはもう隠岐さん。

隠岐:僕はクラシックを始める前は、もともと尾崎豊がすごい好きで、ポップスというかロックというかが好きだったので、僕自身はギターを弾けなかったんですけど、友達で弾ける人がいたので、中学校のときに校内のイベントの時とか一緒に歌っていました。ボヘミアン・ラプソディ自体は歌ったことはなかったですけど、クラシッククラシックしてないところを歌うっていうのは挑戦でもあり、でもすごい楽しかったですね。コンサートでやり続けるのはとても難しいと思うんですけど、これからが楽しみです。


基本一発で録りたい

ーーーレコーディングはむしろ楽しいことのほうが多かったのでは?

全員:(うなずく)

長井:隠岐さんはクロスオーバーの楽曲もよく歌われていたので、ほんとにすごく引っ張って世界観を作ってくれたので、4人でバランスよく演奏できたんじゃないかなというふうに思います。

高橋:僕自身はこういった曲数のレコーディング、特にスタジオでのレコーディングっていうのが初めてで、こんなに朝から夜まで歌い続けるんだっていう。2日間に分けてレコーディングしたんですが、そんなにフルで歌い続けたことってなかったので、2日目の朝とか「あれ?!僕ちょっと声温まってないです」みたいな状態からスタートしたりして、こういうものなんだなっていうのがありましたね(笑)

後藤:良い面としては、録り直しができるってことですよね。でも僕らほんとに生演奏をしてきた人間なので、録り直しとかやり直しを前提にやってないんですよね。なので基本一発で録りたい。でも録音だと聴くじゃないですか。あ、やっぱここもう1回やりたいなって(笑)

高橋:それライブでも必ずあるやつね(笑) 

全員:(うなずく)

後藤:もう1回やりたかったなって。だいたい集中してるときが一番いい演奏になってましたね。

高橋:回を重ねるごとに良くなっていくのかって言われるとそうでもなかったりするし、だんだん声の疲労とかもあったり、集中力も落ちてきたりとかで、結局最初のやつだったねみたいなときもあるし。

後藤:まあでもいい経験になったし、楽しかったですね。

ーーー最初の曲から録音していくものなのですか。

後藤:まちまちです。負担を考えてこの曲からやろうかとか、この曲やっちゃおうかとか。

長井:でも確かモーツァルトから始めましたっけ?

後藤:そうだね。

長井:ちょうどあの楽曲が3人の声を整えるのにピッタリだったっていうのもあって、まず最初にそこから始めて、あとは結構今この感じだったらこの曲かなとかいろいろそういうのも見ながら進めていきましたね。


聴いて素敵だなって思ってもらえることが大切

ーーーいろいろな楽曲が入っていますが、CDなので、ご自身のお好きな曲から聴くこともできます。おすすめの聴き順がもしあればお願いします。

高橋:CDのプロデューサーとかが考えた曲順には、もちろん僕らの意見も反映されているのでそのまま聴いていただくっていう聴き方もいいと思うんですけども、どうだろうね。

後藤:クラシックだけ聴いたりとか、ポップスだけ聴いたりとか、BGM的にしたいのであればカンツォーネだけ流したりでもいいと思いますし。

高橋:ランダムとか(笑)シャッフルだとほんとにジャンルがあべこべになった中で、僕らとしてはそんなにすごく声を変えて歌ってるつもりはないんだけど、やっぱりこういう曲歌うと声ちょっと変わるよねとかっていうところも楽しんでいただけたらいいかなっていうふうに思いますね。

後藤:それは面白いかもね。

ーーー曲によってすごく声が変わっているように聞こえます。でもご自身では別に変えているということはないんですね。

高橋:そうですね。多少やっぱり曲に寄っていってる感覚っていうのは、言語が違えば声もちょっと変わっていて、言語特有のリズムだったりフォルムだったりっていうのはあって。イタリア語を歌った言語のフォルムと日本語を歌った言語のフォルムっていうのはやっぱ違ってくるので、もしかしたら聴き手側からしてみたら声が変わったかもしれないって感じられるんじゃないかなとは思います。言語も、イタリア語、フランス語、ドイツ語、日本語、英語もあって、ほんとにそれぞれの言語で硬さだったり柔らかさだったり、子音だったり母音だったりっていうのも変わってくるので、そういったところも楽しめるんじゃないかなとは思いますね。

ーーーすると言葉によっても歌い方が変わるということですね。

高橋:そうですね。言葉の発音で、ポジションとか表現のニュアンスとか。例えば、ドイツ語だったら子音に頼った表現だったりするところがあるけど、日本語だとリズム感というよりは言葉の味だったり、思いだったりっていうものがダイレクトにいくようなところもあると思います。イタリア語だと声を張るような母音唱法っていわれるものもあるのかなって。

長井:イタリア語は特にストレートに声の魅力がパンッて輝くなっていう気はしますね。

ーーーソロで歌われている曲は、やはりご自身が一番お好きな曲、歌いたかった曲なのでしょうか。

後藤:三人三様で、僕は今自分が持っている味を出せる曲だと思って選曲をしました。

隠岐:僕もそうですね。

高橋:そうですね、僕も。でもやっぱりクラシックって前知識がないと楽しめない音楽っていうのが結構多くて、別に今回選んだものがすごく簡単で単純とかではないんですが、クラシックの中でもいわゆる傑作といわれて、パッと聴いただけでもなんかいいよねみたいな。知らないもののハードルを下げるというよりは、知らなくてもそのものを提示して楽しめる曲っていうのは意識しながら選曲しました。

ーーーということは、ご自身がお好きでかつレパートリーにも合っていて、変な言い方ですが、一般受けしやすい曲にされたと?

長井:聴いて素敵だなって思ってもらえることってとても大切だと思うので。


尊敬される方、ミュージシャンは?

ーーー皆さんが尊敬される方、ミュージシャンはいらっしゃいますか?

高橋:僕はミュージシャンで玉置浩二さんがすごく好きで、留学中もYouTubeとかで見てた時に、ほんとに玉置さんのパフォーマンスを見て聴くだけでただただ涙が出てきてしまってっていう経験が何度もあって。今日は玉置さんの上演会しようっていうときもあったりとかして(笑)ライブのパフォーマンスをされてる動画の中で、玉置さん自身が音楽のことを語っている時に、「音楽って優しいんですよね。いつだって音楽って優しいんですよね」っていうことを言われてて、もう一種の信仰じゃないけれど、玉置さんが音楽っていうそのジャンルに溶け込んでいらっしゃるというか。優しさを表現しようとかそういうことじゃなくて、もうほんとに優しさっていうものが包まれて声に乗っかってるっていうのが、それこそクラシック、ポップスで全然ジャンルは違うんだけれど、音楽家としてミュージシャンとしてこの域はすごいっていうふうに思って。いつか自分もそういう世界観っていうのが出せるようになれたら嬉しいなって。もちろん技術もほんとに素晴らしいし、玉置さんはほんとに尊敬してます。

長井:私はホイットニー・ヒューストン。実は人生で、自分のお小遣いで初めて買ったCDがホイットニー・ヒューストンのCDで、幼稚園の時だったんですけど、声の魅力とやっぱり全身全霊を込めて歌ってるソウルフルな演奏。私は歌の伴奏があらゆるアンサンブルの中で一番好きなんですけど、歌っていうものの魅力を伝えてくれた歌手なので、自分の今のこういう活動の原動力にもなっているアーティストなので選ばせていただきました。

隠岐:クラシック界でなら錦織健さんで、それ以外だったらかぶっちゃうんですけどやっぱり玉置浩二さん。

高橋:玉置浩二さん好きな人、結構クラシックの人多いよね。

隠岐:ほんとに自分自身っていうか、音楽っていうかなんかもう自分さらけ出したらいいもの出てますみたいな(笑)

高橋:僕は玉置さんのことミューズだと思ってます(笑)音楽の神が舞い降りてるんだなって。

隠岐:やっぱりあそこまでできると、たぶんマイクがあってもなくても、楽器があってもなくても自分自身をそれまでさらけ出してあれだけ魅了できるっていうのはほんとにすごいなと思います。それをクラシック界においてかなり体現してるというか仕事している、いろいろな活動を多岐にわたってほんとに裾を広げてどんどんどんどん行ってった人っていうのが、僕にとってはやっぱり錦織健さん。最初に見たのが「夜もヒッパレ」でしたけど(笑)クラシックでそういうところにどんどん出てってっていうのはなかなかないので、いつか僕たちも紅白出れたらなと思ってますけど。何歌うのか分かんないけど(笑)

高橋:オリジナルソング(笑)

隠岐:オリジナルソングで、紅白出れたらなって思ってますけど(笑)やっぱそれぐらいの域まで行きたいですよね。

後藤:ちょっと暗い話になっちゃうんですけど、僕は僕が歌を習っていた先生をすごい尊敬してまして、「レッスンしてあげるから私について来なさい」ってその方と二人三脚でずっとレッスンしていただいていたんですが、突然亡くなってしまってそれもあって…。彼女の素晴らしいところは、世界的な欧米の主要な歌劇場で歌っているキャリアをお持ちなのに一切おごり高ぶらずに誰とでも平等に話して、どんな小さな部屋であってもどんな大きな歌劇場であってもやることは一緒だと。言い方悪いですけど、どんな下手な歌手に対しても、どんなキャリアを積んだ歌手に対しても同じような教え方をしますし、すごい平等に見てらっしゃって、自分が悪いと思ったことは悪い。自分がいいと思ったことを突き詰めていく。自分を持ってらっしゃっていて、それをすごい尊敬していて。だけどその彼女が僕にはすごい特別扱いしてくれたんですよね。その歌の先生をすごく尊敬しています。


オリジナルソングがあったらいいんじゃないか

ーーー少し話が戻りますが、オリジナルソングというお話がありました。

後藤:それは彼らの悪いところで、別のインタビューを受けた時に、「オリジナルソングがあったらいいんじゃないか」っていう話が出て。ほんとに申し訳ないです(笑)

長井:シーッ!(笑)でもいつかはやっぱり。

高橋:考えてます!(キリッ)

長井:作曲家募集してまーす!(手をフリフリ)

隠岐:やっぱりあったほうがいいですか?

ーーーオリジナルソングだけでなく、オリジナルグッズのようなものもファンにとっては嬉しいです。例えばうちわ。カント・キューブうちわはどうですか?

後藤:考えておきます(笑)

長井:ちょっと相談して。

後藤:CD特典(笑)グッズじゃないですけど、僕ら特有の何か、僕らならではの何かを持てたらいいなとは思っています。

長井: 何しろほんとに本格始動しはじめたばっかりなので、これから手探りですが。

ーーー2020年から活動を始めたと拝見しましたが、演奏会をされたということですね?

長井:動画配信が一番最初のスタートです。武蔵野文化会館さんとのコラボで、事務所主体で演奏会形式で動画を撮って、それを配信させていただきました。その後今年の2月に初めて生演奏で歌をお届けしたんですね。なのでまだほんとに演奏会活動はこれからです。

ーーー初めての演奏会でのお客様の反応は如何でしたか?

長井:とても温かい声をたくさん頂いて、歌の魅力を改めて感じていただけたっていうのは、私たちにとってとても大きな糧になりましたね。

後藤:とてもお客さんと近いホールだったので、僕らが楽しい演奏をしてるとお客さんが笑ってくれたり、僕らがつらい思いをしている演奏をしていると厳しい表情をしてくださったりとか、リズム感のあるものだと乗ってくれたり、感動する歌を届けたら涙を流してくださるとか、とても温かいコンサートでした。

ーーーお客様の層はどういうふうにお考えでしょうか。ご自身では一番にどんな方たちにCDを届けたいと思われていますか?

後藤:今、クラシックを聴くのがかっこ悪いとかそういう風潮はなくなってきていると思うので、どんな年代の方でも聴いていただきたいというのは正直ありますね。

長井:やっぱり主にオペラで活躍しているメンバーで、特にオペラってどうしても日本語ではない違う言語を扱うことが多いので結構壁を感じられる方も多いんですが、歌を聴いてもらってオペラの楽しさだったり、魅力を再発見していただけたらいいなっていうのがまずあります。それと同時に歌そのものを味わっていただけたら嬉しいっていう理由から、いろいろな楽曲を歌っています。大きなところで言えば歌を楽しんでもらいたいっていうのもありつつ、オペラの魅力をいろいろな方に届けられたらいいなっていうのはすごくあります。

ーーー次のCDを制作する場合に、こんな曲を入れてみたいというのがありましたらお願いします。

全員:オリジナルソング(笑)

高橋:オリジナルソングはやっぱりマストかなって。

長井:作っていけたらなと(笑)

高橋:でもやっぱり今回みたいにオペラもあり、日本のポップスだとか、その時代に合ったもの。例えば、今回の『いのちの歌』なんかは、コロナ禍でいろいろな人が傷ついた中で生きるって意味をほんとにもう一度考えて、僕自身もその曲に励まされて、その励まされたものを聴いてくださる皆さんとも共有したいなっていうような思いからなので。またCDを出すぞ!ってなったときがどういう時代かによって、その時代の中で自分も癒やしを求めていたり、逆に今度は刺激を求めているような時代かもしれない。そういったものの中で自分自身が影響を受けて励まされたり勇気づけられたりしたものを選んでいきたいとは思っています。

隠岐速人ホームページ https://okihayato.com
高橋洋介ホームページ https://yosuke-takahashi-bariton.amebaownd.com/
後藤春馬ホームページ https://www.kazumagoto.com/
長井進之介Twitter https://twitter.com/Shinno1102

取材・構成・動画撮影:オペラ・エクスプレス編集部
写真:長澤 直子

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


Return Top