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ソプラノ歌手のムチェドリシュヴィリさんがジョージア大使館を訪問―佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ『ラ・ボエーム』を紹介

ソプラノ歌手のムチェドリシュヴィリさんがジョージア大使館を訪問―佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ『ラ・ボエーム』を紹介

来る7月15日より、兵庫県立芸術文化センターで上演が行われる佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ『ラ・ボエーム』にてムゼッタ役を演じる、ジョージア人ソプラノ歌手のソフィア・ムチェドリシュヴィリさんが、東京にある在日ジョージア大使館に表敬訪問され、ティムラズ・レジャバ駐日大使らと懇談されました。

ムチェドリシュヴィリさんは、2013年〜15年までスカラ座アカデミーに在籍し、スカラ座でのデビューはロッシーニ『チェネレントラ』のクロリンダ役でした。今回、初の来日を果たした彼女ですが、イタリア各地の劇場では「ラン メルモールのルチア」ルチア、「リゴレット」ジルダ、「タンクレーディ」アメナイーデなどの重要な役を演じています。日本とのつながりとして、音楽界でも日本人が活躍しているのが印象的であると述べ、ソプラノ歌手の田中絵里加さんやメゾ・ソプラノ歌手の脇園彩さんを友人として挙げられました。

ジョージアは独自の文化、アイデンティティーを世代から世代へと大切に継承しており、その影響は、日本においても大きく、相撲ではジョージア出身の栃ノ心の活躍、映画では日本を代表するアニメーター、宮崎駿監督の映画『風の谷のナウシカ』でジョージアの民族衣装「チョハ」がモデルとされているなど、日本人にとってスポーツ、料理、映画やファッションなど幅広い分野で身近となっていることについて意見交換されました。

また最近では、2020年1月にジョージア人ソプラノ歌手のニーノ・マチャイゼさんが同作品のミミ役を新国立劇場で演じたり、日本からもピアニストの藤田真央さんがジョージアの音楽祭に出演されるなど、ジョージアと日本の深い交流について語り合いました。

今回の『ラ・ボエーム』は2020年のコロナで延期となったため、2年越しの上演。ムチェドリシュヴィリさんは、7月16日、18日、21日、24日の4日間出演されます。「素晴らしいキャスト、カンパニーなので最高のクオリティであると確信しています。この機会をお見逃しなく、お楽しみいただければ幸いです」との言葉に、レジャバ大使は「オペラも大好きなので、ぜひ伺いたいと思います」とお答えになられ、終始、ジョージアと日本の深いつながりを再確認する温かな時間となりました。

取材・文:オペラ・エクスプレス編集部

渡裕芸術監督プロデュースオペラ 2022
プッチーニ 歌劇《ラ・ボエーム》全4幕

(イタリア語上演・日本語字幕付/新制作)

2022.7/15(金)、7/16(土)、7/17(日)、7/18(月・祝)、7/20(水)、7/21(木)、7/23(土)、7/24(日)
各日14:00 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール

演出・装置・衣裳:ダンテ・フェレッティ
指揮:佐渡裕
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団、ひょうご「ラ・ボエーム」合唱団、ひょうごプロデュースオペラ児童合唱団

出演 
●=7/15、7/17、7/20、7/23 〇=7/16、7/18、7/21、7/24
ミミ:フランチェスカ・マンゾ● 砂川涼子〇
ロドルフォ:リッカルド・デッラ・シュッカ● 笛田博昭〇
ムゼッタ:エヴァ・トラーチュ● ソフィア・ムチェドリシュヴィリ〇
マルチェッロ:グスターボ・カスティーリョ● 髙田智宏〇
ショナール:パオロ・イングラショッタ● 町英和〇
コッリーネ:エウゲニオ・ディ・リエート● 平野和〇
べノア / アルチンドーロ:ロッコ・カヴァッルッツィ● 片桐直樹〇
パルピニョール:清原邦仁● 水口健次〇

問:芸術文化センターチケットオフィス0798-68-0255
http://gcenter-hyogo.jp/boheme/

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