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【オペラ暦】—6月29日—ワーグナーの処女作は、没後に初演

【6月29日】ワーグナーの処女作は、没後に初演

⚫️1871年、イタリアのソプラノ歌手テトラッツィーニ(ルイーザ・1871-1940)が、フィレンツェで生まれています。姉から声楽を学び、今世紀初頭のコロラトゥーラ・ソプラノとしてロンドン、ニューヨークで人気を集め、60代まで現役として舞台に立っていたそうです。(亡くなった日の4月28日の項参照)
⚫️1888年、ドイツの巨匠ワーグナー(リヒャルト・1813-83)の初期作品(実質的には完成をみた最初のオペラ)『妖精』が、ミュンヘンの宮廷歌劇場で初演されています。年号でもわかる通り生前には上演されず、没後5年たっての初演でした。
ゴッツィ(カルロ・1720-1806)の原作『蛇女』をもとにワーグナー自身が台本を書いています。
⚫️1914年、クーベリック(ラファエル・-1996)が、チェコのビーホリで生まれています。父ヤンもまた、著名なヴェイオリニストでした。その息子として生まれた彼は、カレル・アンチェルとともにチェコの指揮者界の巨匠として、コヴェント・ガーデンなど欧米を中心に活躍。METからも招聘され、初代音楽監督として3年間務めました。
⚫️1929年、間宮芳生(みちお)が、北海道・旭川で生まれています。林光や外山雄三とともに「山羊の会」を結成。日本音楽に根ざした作品が多く、オペラ作品としては『昔噺・人買太郎兵衛』や『鳴神』などがあります。今年で御歳85歳。
⚫️1989年、オーストリアのテノール歌手デルモータ(アントン・1910-)、ウィーンで亡くなっています。彼はトスカニーニ、フルトヴェングラー、クリップス、クナッパーツブッシュなど、世紀の大指揮者と共演した幸せな歌手でした。クライバー(カルロス・1930-2004)の指揮する『トリスタンとイゾルデ』では羊飼いを歌い、70代とは思えない歌声を聴かせてくれました。享年79歳。(誕生日の6月4日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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