オペラ・エクスプレス

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オペラで愛まSHOW!■番外編■香盛(こうもり)修平のたわけた一日~「文化」が日本を支える、人の心を支える~

サラリーマン、オペラ歌手?小説家?の

香盛(こうもり)修平です。

連載の他に「オペラ観劇して感激した!」といった話を不定期につぶやきます。題して「香盛(こうもり)修平のたわけた一日」

オペラで愛まSHOW!


■番外編■~「文化」が日本を支える、人の心を支える~

 2015年5月6日、ザ・シンフォニーホールで第五回東日本大震災支援復興チャリティコンサート2015が開催されました。オペラやミュージカルの指揮者としても活躍する指揮者の井村誠貴氏が発起人となり、同じく指揮者の牧村邦彦氏らが加わって企画・運営されているコンサートです。今年も「亡くなられた方々に捧げるレクイエム」と「被災された方々への応援歌」というテーマで選ばれた曲を、オーケストラと合唱団が心を込め、カ強く歌いあげ、出演者、観客が一体となった感動のコンサートとなりました。

 このコンサートのプログラムの中で、音楽監督・指揮者の牧村邦彦氏は以下のように書かれています。

 あの日起こったこと。
 あの日からくすぶっていた事。
 そして少数の人間から立ち上がった事。
 忘れてはならないのです。

 プロ・アマ・スタッフを問わず関わるメンバー全員が義援金を出し合い、お客様、ご支援いただいた多くの方の思いが結集し、五回のコンサートで合計三千万円を超える義援金が集まりました。牧村邦彦氏は、何度も現地に足を運び義援金の大切さを一番よく知っておられるからこそ、今回のプログラムであえて原点に立ち戻るためのメッセージを書かれたのだと理解しています。

 その趣旨に賛同した延べ1883名の演奏がこのチャリティコンサートの舞台に立ちました。私もアマチュア歌い手ながら合唱団の一員として参加させていただきました。合唱団は普段ソリストとして活躍するプリマ、プリモが中心となり、アマチュアメンバーが加わったあり得ない強力なメンバーしたが、それぞれが音楽の原点に立って声の限りに一つになって歌いました。その力強い音の束は遠く関西から900キロ離れた東北に届く心の叫びでした。

 「文化」と「文明」について言い古された表現があります。「文化」は「変化」であり、「文明」は「発明」である。

 確かに人間が過去「発明」してきた様々な技術は人の暮らしを豊かにしてきました。しかし、自然の力の前には無力ささえ感じることがあります。いかに素晴らしい「発明」をしても、それを有効に利用しようとせず、奢りの気持ちがあればそれば衰退や破滅へとつながります。ある時はそのことにより生み出される富に人は振り回されてしまいます。

 「文化」も確かに盛衰を繰り返します。しかし、自然災害のように多くのものを失ったとしても、人が集まり、何か「変化」を求める気持ちが芽生える時、そこに新たな時代がスタートし「文化」が生まれると思います。その力は無視できない大きな力になると信じています。
 「文化」をキーワードに、人が集まる。そうすれば様々な「変化」が起こる。人が集まれば酒を酌み交わし、美味しい食べものも必要となるでしょう。そこに集まるために、住むためにインフラも整備されていくでしょう。その中で「音楽」「美術」「建築」「食」など心躍るような「変化」が待っていると思います。

 一人ひとりができることは小さなことですが、私は「文化」が東北復興の力になっていくと思っています。

 第五回のコンサートでは嬉しいことに石巻の音楽を愛する方々もオーケストラの一員に加わってくださいました。2015.5.17(日)には、石巻市河北総合センター「ビックバンアリーナ」にて、関西から駆け付ける200人を超えるメンバーと、石巻のオーケストラ、吹奏楽メンバー、合唱団が共に無料コンサートを開催することになりました。私も石巻で精一杯歌ってきたいと思います。

 本年一月にへたな小説「マスター先生」(文芸社)を出版しました。この作品は東日本大震災復興支援作品募集を知って四年前に書いたものですので、印税相当額は今回のチャリティコンサートを通じて全額寄付させていただきました。この場をお借りしてお買い求めいただいた皆様にお礼申し上げます。

 サラリーマンながらオペラの世界をのぞき見をしたり、へたな文章を書きなぐっている私ですが、1月17日と3月11日だけは、天井からぶら下がって逆さに見ることをやめ、地上に足をつけていろいろな思いを巡らせていきたいと思います。

関西音楽人のちから『集い』東日本大震災支援復興チャリティコンサート HP

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