オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—12月16日—今日は、初演、誕生、逝去が、続々

【12月16日】今日は、初演、誕生、逝去が、続々

⚫️1775年、フランスの作曲家ボワエルデュー(フランソワ=アドレアン・-1834)が、ルーアンで生まれています。彼は、19世紀初頭のフランスでのコミックオペラを確立した功労者で、ワーグナーもその才能を讃えたと言います。(亡くなった10月8日の項参照)
⚫️1807年、イタリアの作曲家スポンティーニ(ガスパーレ・1774-1851)『ラ・ヴェスターレ(ヴェスタの巫女)』が、パリ・オペラ座で初演されています。古代ローマ帝国時代を舞台に繰り広げられる3幕のオペラ。
⚫️1867年、フランスを代表する作曲家ビゼー(ジョルジュ・1838-75)『美しきパースの娘』が、パリのリリック座で初演されています。14世紀スコットランドのパースを舞台に展開するスコット(ウォルター・1771-1832)の原作に基づく4幕のオペラ。今では、この中から抜粋した組曲の方が有名です。
⚫️1882年、ハンガリーの作曲家コダーイ(ゾルターン・1882-1967)が、ケチュケメートで生まれています。自ら作曲するだけでなく、民族音楽の採集にも力を注ぎ、またそれに基づく音楽教育法「コダーイ・システム」を確立。代表作『ハーリ・ヤーノシュ』は有名です。(亡くなった3月6日の項参照)


この後は、作家、作曲家、歌手、指揮者の訃報が続きます。
⚫️1897年、フランスの作家ドーデ(アルフォンス・-1897)が、パリで亡くなっています。マスネ(ジュール=エミル=フレデリク・1842−1912)『サッフォ』やチーレア(フランチェスコ・1866-1950)『アルルの女』などは彼の原作に基づくもの。(誕生日の5月13日の項参照)
⚫️1919年、プッチーニの台本作者として知られるイタリアの詩人イッリカ(ルイージ・-1919)が、コロンバローネで亡くなっています。ジャコーザ(ジュゼッペ・1847-1906)との共同で台本化した『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』以外にも、単独で書いた『アンドレア・シェニエ』『イリス』など80曲にも及ぶ台本を手がけています。(誕生日の5月9日の項参照)
⚫️1921年、フランスの巨匠作曲家サン=サーンス(カミーユ・シャルル・1835-)が、アルジェで亡くなっています。彼は86年の生涯にあらゆるジャンルに作品を残し、オペラも13曲残していますが、現在歌劇場でよく上演されるのは、代表作『サムソンとデリラ(サンソンとダリラ)』のみのようです。(誕生日の10月9日の項参照)
⚫️1965年、イタリアの不世出のテノール歌手スキーパ(ティート・1889-)が、ニューヨークで亡くなっています。テノーレ・リリコの元祖と言われ甘いセンチメンタルな表現でファンを魅了し、半世紀にわたる歌手人生を全うしたのです。とくにネモリーノは絶品でした。(誕生日の1月2日の項参照)
⚫️1989年、イタリアのテノール歌手ポッジ(ジャンニ・1921-)が、ピアツェンツァで亡くなっています。61年、NHKイタリア歌劇団の一員としてマントヴァ公爵とカヴァラドッシを歌っています。(誕生日の10月4日の項参照)
⚫️1997年、アメリカの指揮者シッパース(トマス・1930-)が、ニューヨークで亡くなっています。主としてアメリカを中心に活躍し、後にはスカラ座、バイロイトにも出演。67年のバイロイトの来日公演では『ワルキューレ』を指揮しています。


新井 巌(あらい・いわお)


1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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