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【オペラ暦】—12月18日—チャイコフスキー『イオランタ』初演

【12月18日】チャイコフスキー『イオランタ』初演

⚫️1892年、ロシアの大作曲家チャイコフスキー(ピョートル・イリイチ・1840-93)『イオランタ』が、ペテルブルクのマリインスキー劇場で初演されています。アンデルセン童話に基づき、弟のモデストが台本化。盲目の王女が恋した男のために治療を決意し、目が見えるようになるというお話。これはバレエ『くるみ割り人形』との2本立て用に書かれた作品という1幕物。
⚫️1920年、ドイツのソプラノ歌手シュトライヒ(リタ・-1987)が、旧ソ連のバルナウルで生まれています。ツェルビネッタでデビューし、その後はモーツァルトやゾフィーなど可憐な容姿と、明るい声質で人気でした。59年に初来日した後も度々日本を訪れています。(亡くなった3月20日の項参照)
⚫️1926年、チェコ(モラヴィア)の作曲家ヤナーチェク(レオシュ・1854-1928)『マクロプロス家の秘伝』(『マクロプロス事件』とも)が、ブルノで初演されています。1920年代のプラハを舞台にしたチャペック(カレル・1890-1938)のSF的な喜劇をオペラ化した問題作。
⚫️1955年、ヴェルディ(ジュゼッペ・1813-1901)『イル・トロヴァトーレ』が、日比谷公会堂で日本人による初演されています。指揮は森正(1921-87)、歌手陣は山口和子(1921-96)、高田信男(生没年未詳)、立川澄人(のちに清登・1929-85)、進藤梅子(1916-80)などが出演。


新井 巌(あらい・いわお)


1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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