
2025年2月19日、調布市・深大寺本堂の「上の間」にて、「調布国際音楽祭2025」の記者会見が開催された。
この場所で記者会見を開くのは、エグゼクティブ・プロデューサー鈴木優人氏にとって、かねてからの“夢”だったという。
「この深大寺で会見を開くのは、何年も前から“やりたい”と願い続けてきたこと。今日それが叶って本当に嬉しいです」

■ 音楽祭という“旅”へ
今年の調布国際音楽祭のテーマは、
「Journey Through Music!音楽の旅へ!」
会期は6月21日(土)から29日(日)まで。
メイン会場となる調布市グリーンホール、文化会館たづくりのほか、深大寺本堂、せんがわ劇場、図書館、カフェなど市内各所が舞台となる。
「音楽祭では、音楽をやるだけでなく、たくさんの人が集まれる“場”をつくることも意識しています」と鈴木氏は語る。

■ 遠足のような“旅のはじまり”
会見はバス移動からスタート。調布駅に集合した報道関係者を、鈴木氏自身がナビゲートしながら深大寺へ向かう。移動には、京王電鉄が提供する地域連携アプリ「TAMa-GO(たまご)」を活用。交通費と近隣で使える1,000円分の利用券がセットになった、まさに地域との共演と言える取り組みである。
■ “手作り”という矜持と継続の力
「この音楽祭は、私にとってライフワークのような存在になりつつあります」と、鈴木氏は語る。アソシエイト・プロデューサー森下唯氏との出会いは、調布での幼少期にさかのぼるという。「音楽でこの街を盛り上げたい」という二人の想いが、現在の音楽祭の土台をつくってきた。「はじめは手探りで、まるで冒険のような音楽祭でした。けれど、年を重ねるごとに、愛してくださる方が増えてきたことを実感しています。」
継続の中にあっても、新しい挑戦を忘れない 。その言葉には、誠実さと前進への意志がにじむ。
■ サプライズ演奏と音楽的な余白
会見終了後に本堂に響き渡ったのは、チェリスト・上村文乃さんのサプライズ演奏。バッハの無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュードを披露。お寺でバッハとは新鮮な体験だ。
会見後の鈴木氏を囲んでの蕎麦懇親会もユニーク。関係者とメディアが会見後に集うというのも、中々ないこと。ここにもまた、音楽祭の本質――「人と人がつながること」――が垣間見えたように思えた。

📍調布国際音楽祭2025 開催情報
開催期間:2025年6月21日(土)〜29日(日)
テーマ:「Journey Through Music!音楽の旅へ!」
会場:調布市グリーンホール、文化会館たづくり、深大寺、せんがわ劇場 ほか
公式サイト:https://chofumusicfestival.com/JP/Top
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