2024年12月18日(水)・19日(木)、東京芸術センター天空劇場でオペラ『足立姫』がいよいよ世界初演を迎えます。足立区に伝わる伝説を基に、美しくも儚い物語が新たな形で生まれ変わります。この特別な瞬間を見逃さないでください!
チケット情報
日程: 2024年12月18日(水)・19日(木)
開演: 18:00
会場: 東京芸術センター天空劇場
料金:S席 ¥9,000(満席)、一般 ¥8,000
チケット購入はこちらから
一般チケット: https://adachihime.peatix.com
ディナー付き特別チケット: https://adatihimedinner.peatix.com
美しくも悲しき物語 ─ 『足立姫』の概要
「花は匂えど散りぬるを 散り際こそが美しい」
足立区に伝わる足立姫伝承をもとに、美しくも儚い物語をオペラ化。13名の女声歌手と和楽器を用いた特別編成アンサンブルの類稀なる響きによって世界初演を迎えます。オペラのために紡がれた言葉、言葉を愛する音楽、音楽から顕れた舞台。目と耳、心を震わすオペラを会場にてご体感ください。
【あらすじ】
見目の麗しさから「足立姫」と呼ばれる櫻は、その呼び名とは裏腹に日々の中で満たされぬことのない「虚無」や「渇き」を抱えていた。侍女たちと共に嫁入り先に向かったことで「渇き」はより強さを増し、やがて交錯する思いが悲劇へと向かってゆくーーー。
音楽と演出が織りなす、唯一無二の世界観
作曲家・永井秀和は、伝統的な和楽器、近現代クラシック、さらにはグレゴリオ聖歌の語法を織り交ぜ、『足立姫』の世界を幻想的かつ神秘的に描き出しました。特別編成のアンサンブルと13名の女声歌手による音楽は、圧倒的な迫力と深い感動をもたらします。
台本・演出を手がけた角直之は、プーランク作曲《カルメル会修道女の対話》やプッチーニ作曲《修道女アンジェリカ》に触発され、女性たちの「渇き」や絶望を描き出します。音楽ではアリアや重唱に登場する短いフレーズがキャラクターの心情を深く表現。特に物語の終盤では、短2度の不協和音が「死」を予感させ、観客を圧倒的な緊張感で包み込みます。また、最終盤では「拍からの解放」が行われ、即興的な演奏が舞台に命を吹き込みます。
足立姫伝説が持つ普遍的なテーマ
「美しく咲いて散る桜」のような儚さと「あはれ」を感じさせる足立姫伝説。嫁ぎ先での苦悩や侍女たちとの絆、そして絶望の果てに見出した美しい瞬間が、私たちに「あはれ」という感情を呼び起こします。この物語は、ただの悲劇ではなく、現代に生きる私たちに共感と洞察を与え、深く心に響くメッセージを届けます。
『足立姫』は、目と耳、心を震わせるオペラとして、観客を未だ見ぬ感動の世界へと誘います。この歴史的な世界初演をぜひご体感ください。
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