オペラ・エクスプレス

The opera of today from Tokyo, the hottest opera city in the world

【オペラ暦】—3月24日—伝説的な歌手マリア・マリブラン誕生

【3月24日】伝説的な歌手マリア・マリブラン誕生

⚫️1808年のこの日、若くして伝説的な歌手となったスペインのメッツォ・ソプラノ歌手マリブラン(マリア・-1836)が、パリで生まれています。父もまた著名なテノール歌手で、ロンドン、ニューヨークと渡り、その後、イタリア各地で次々と成功を収めています。ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティなどを得意としていました。現在ヴェネツィアにあるマリブラン劇場は、かつてはサン・ジョヴァンニ・グリゾストモ劇場と呼ばれていましたが、1835年、彼女がフェニーチェ劇場で『オテッロ』(ロッシーニ)を歌った際に、財政危機に陥っていたこの劇場のことを知り多額の寄付したことから名付けられたと言われています。
⚫️1916年、アルベニスと並ぶスペイン近代音楽の作曲家グラナドス(エンリケ・1867-)が、海難事故で死去。自作の『ゴイェスカス』のニューヨーク初演に立ち会った帰路に、乗っていた船がドイツ軍によって沈没し、夫妻ともども亡くなるという悲劇に見舞われました。(1月28日の項参照)
⚫️1968年、『カルミナ・ブラーナ』で有名なオルフ(カール・1895-1982)のオペラ『プロメーテウス』が、シュトットガルトで初演されています。これは、ギリシャ悲劇のアイスキュロス『縛られたプロメーテウス』のギリシャ語の原典から直接作曲したという意欲作。
⚫️1985年、カナダ出身のアメリカのバス=バリトン歌手ロンドン(ジョージ・1920-)が、ニューヨーク州アーモンクで亡くなっています。1962年ヴィーランド・ワーグナーの新演出で『指環』を歌ってから声に変調をきたし、47歳の若さで引退を余儀なくされました。しかしクナッパーシュブッシュ指揮『パルジファル』などに、彼の名演が残されています。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

コメントを残す

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。