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【オペラ暦】—3月31日—交響曲の父は、実はオペラが自信作

【オペラ暦】—3月31日—交響曲の父は、実はオペラが自信作

【3月31日】交響曲の父は、実はオペラが自信作

⚫️1732年、<交響曲の父>ハイドン(フランツ・ヨーゼフ・1732-1809)が、オーストリアのローラウで生まれています。音友の「オペラ辞典」(374P)によれば、1776年の<オーストリアの知識人>へ提出された彼自身の履歴書の中には、交響曲や弦楽四重奏曲などについては一切言及せず、『漁師の娘たち』『突然の出会い』『裏切られた真実』の3曲のオペラなどが挙げられていたとのこと。ハイドン自身は、オペラの方に自信があったのでしょうか。
⚫️1745年、ラモー(ジャン=フィリップ・1683-1764)『プラテ』が、パリ、ヴェルサイユ宮で初演。昨年(2014)11月に「北とぴあ国際音楽祭」で寺神戸亮による指揮と演出によるセミ・ステージ形式で上演されたのは記憶に新しいところです。
⚫️1893年、生粋のウィーンっ子であった指揮者クラウス(クレーメンス・1893-1954)が、ウィーンで生まれています。R.シュトラウスの親友で彼のオペラを指揮し、人気の「ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート」も、彼が始めたものです。貴族然とした端正なマスクは、ウィーンの女性たちの憧れの的だったとか。
⚫️1901年、ドヴォルジャーク(アントニーン・1841-1904)にとって『ルサルカ』は、全オペラ10作中の最後から2番目のオペラです。20世紀の幕明けの年のこの日、プラハ国民劇場で初演。ルサルカという水の精が主人公の、いわば「妖精オペラ」は、日本でも2011年11月に新国立劇場で上演され、好評を博しました。
⚫️1911年、戦後のウィーン国立歌劇場でのプリマドンナだったグリュンマー(エリーザベト・-1986)が、アルザス・ロレーヌのニーダーヨイツで誕生。日本にも63年ベルリン・ドイツ・オペラの際に初来日し、伯爵夫人を歌っています。


新井 巌(あらい・いわお)
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1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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