オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—4月6日—ストラヴィンスキー、ヴェネツィアに眠る

【4月6日】ストラヴィンスキー、ヴェネツィアに眠る

⚫️1813年、ケルビーニ(ルイジ・1760-1842)『アベンチェラージ部族(またはグラナダの軍旗)』が、パリ・オペラ座で初演されています。ケルビーニは、昨今、再注目されてきた作曲家で、特にリッカルド・ムーティが力を注いでいるようです。これはアルハンブラ宮殿を舞台にした3幕のオペラで、永竹由幸氏によれば、その厳格な古典的な手法は「アングルの絵画を思わせる」(オペラ名曲百科・上)と記しています。
⚫️1971年、20世紀最大の作曲家の一人ストラヴィンスキー(イゴール・1882-)が、ニューヨークで亡くなっています。彼はディアギレフ(セルゲイ・1872-1929)が率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために作曲した『春の祭典』『火の鳥』などの革新的なバレエ曲の数々で一躍名をあげたのです。オペラ作家としては、『道楽者のなりゆき』『エディプス王』などが、今日数多く上演されています。ニューヨークで亡くなったのですが、遺言により遺体はヴェネツィアに移され、墓地の島サン・ミケーレ島にディアギレフと隣り合わせに眠っています。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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