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【オペラ暦】—5月6日—レオンカヴァッロの『ラ・ボエーム』知っていますか?

【5月6日】レオンカヴァッロの『ラ・ボエーム』知っていますか?

⚫️1892年、フランスの作曲家ギロー(エルネスト・1837-)が、パリで亡くなっています。ギロー無くしては、ビゼーの『カルメン』や『アルルの女』組曲、あるいはオッフェンバックの『ホフマン物語』は、この世に出なかったかもしれません。ビゼーの親友だった彼は、早世したビゼーの作品を編曲やレチタティーヴォをつけるなどした影の立役者でした。
⚫️1897年、レオンカヴァッロ(ルッジェーロ・1857-1919)の『ラ・ボエーム』が、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場で初演されています。もともとこの題材の台本を彼が書いてプッチーニに勧めたのですが、その時は関心を示さず、のちに彼の無断で違う台本で作曲。怒ったレオンカヴァッロは、自らの台本に曲をつけての上演でした。しかし、残念ながら人気はプッチーニに軍配が上がりました。聴いてみると結構いい曲なのですが。
⚫️1949年、ベルギーの劇作家メーテルランク(モーリス・1862-)が、ニースで亡くなっています。子供にとっては『青い鳥』の作者として有名ですが、オペラ・ファンにとってはドビュッシーの『ペレアスとメリザント』や、デュカスの『アリアーヌと青髭』の作者として知られています。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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