オペラ・エクスプレス

The opera of today from Tokyo, the hottest opera city in the world

こんにゃく座《ロはロボットのロ》 熱気が溢れる稽古場をレポート!

こんにゃく座《ロはロボットのロ》 熱気が溢れる稽古場をレポート!

5月13日(水)に東池袋のあうるすぽっとでオペラシアターこんにゃく座の《ロはロボットのロ》が初日を迎えます!オペラ・エクスプレスでは昨年末に《アルレッキーノ》の公演レポートを掲載しましたが、今回はこんにゃく座の稽古場まで行ってあの舞台がどのように作られているのか見てきました!

こんにゃく座の本拠地は神奈川県川崎市にあります。一階が倉庫と事務所。二階が稽古場です。そして三階には衣裳部屋がありました。《ロはロボットのロ》は1999年に初演されて大好評を博し、2005年まで日本全国で上演され、インドやタイ、韓国等海外公演へも出かけたオペラです。鄭義信の台本・演出、萩京子の作曲。物語は、テトという名前のパン作りの少年ロボットの具合が悪くなり、自分を作ったドリトル博士を訪ねて旅に出ます。ところが途中で魔女やわがままな女王などの邪魔が入ります。そしてココという女の子と友達になり…という冒険物語で、こんにゃく座が、こどもたちと、こどもだったすべてのおとなたちに贈るSFファンタジーオペラだそうです。

天井が高い稽古場では、本番も近いということで舞台稽古の真っ最中。13時から21時までのリハーサルが毎日行われていました。今回は美術や衣裳を一新したニュー・プロダクションです。演出の鄭さんと作曲の荻さんも稽古場にいました。近くから見て思ったのは、皆さん体操の選手かしら?と思う位、身体能力が高く、目の前ででんぐり返しなどされるとそのスピードと迫力にビックリしてしまいます。そして音楽は耳馴染みがいいのですが、リズム等は結構難しそう。皆がパン製造工場の器具を叩いて音を出しながら歌って踊るシーンは、見ているのはとても楽しいのですが相当訓練をしないと出来なさそうです。演出の鄭さんが芝居を止めて何か言う時に歌役者さんたちが結構荒い息をついていることからも稽古のハードさが想像出来ます。



テト役の金村慎太郎さんは鮮やかな金髪の、若くて笑顔が可愛いハンサムさんでした。テトのお母さん的なママモンローと魔女を両方演じる岡原真弓さんとの掛け合いもおかしかったです。昔、テト役だった井村タカオさんがドリトル博士役他で出演しているとのことで、この日はダブルキャストで同じ役を演じている佐藤敏之さんの稽古を見て、色々話し合っていました。こんにゃく座のオペラを長く観ている方にはきっと「ああ、あの彼が今はこの役を演じているのか!」など感慨深いのではないでしょうか。

初日がもうすぐに迫った《ロはロボットのロ》。8人の出演者で30以上の役を演じるそうです!衣裳もたくさんあってカラフル。稽古場に貼られていた衣裳デザイン画を見ましたが、とても可愛くてかっこ良かったです。こんにゃく座は歌役者さん達が、衣裳の仕上げや小道具作りもするシステムだそうで、稽古場を見下ろす位置にある衣裳部屋で帽子や靴をカラフルに染めているのも今回出演はしていませんが、やはり同じメンバーの方達なのでした。

スライドショーには JavaScript が必要です。


稽古では、テトが旅に出る冒頭部分だけしか観られませんでしたので、早く続きが知りたくてうずうずしています(笑)。《ロはロボットのロ》、あうるすぽっとでの主催公演の後では、こんにゃく座の他の演目と同じように様々な街の劇場で上演される予定だそうです。

reported by Mika Inouchi / photo: Naoko Nagasawa


オペラシアターこんにゃく座5月公演

オペラ《ロはロボットのロ》

台本・演出:鄭義信
作曲:萩京子

公演日時:2015年5/13(水)~17(日)
・5/13(水)18:30
・5/14(木)18:30
・5/15(金)18:30
・5/16(土)13:00/18:00
・5/17(日)11:00/16:00
会場:あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)

※一部、前売り完売の公演もございます。詳細は、お問合せ下さい。※
オペラシアターこんにゃく座 TEL.044-930-1720(平日10時~18時)

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


COMMENT ON FACEBOOK

Return Top