オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—10月9日—多才だったサン=サーンス生まれる

【10月9日】多才だったサン=サーンス生まれる

⚫️1826年、イタリアの作曲家ロッシーニ(ジョアッキーノ・1792-1868)『コリント攻略』が、パリ・オペラ座で初演されています。自作の『マホメット2世』の改作で、1459年のコリントで、マホメット2世率いるトルコ軍に攻められた総督とその娘の悲劇。
⚫️1835年、フランスの作曲家サン=サーンス(カミーユ・シャルル・-1921)が、パリで生まれています。彼は多作家で、とくに器楽曲においてはさまざまな楽器のための楽曲を残しています。オペラも全部で13作を残していますが、現在世界の歌劇場に常時かけられるのは『サムソンとデリラ(サンソンとダリラ)』1曲です。
⚫️1903年、フランスの台本作家デュ・ロクル(カミーユ・1832-1903)が、カプリで亡くなっています。パリ・オペラ座の支配人を務め『カルメン』を世に出す役割の他にも、ヴェルディの(ジュゼッペ・1813-1901)『ドン・カルロ』『アイーダ』『運命の力』などにも関わっていました。
⚫️1919年、オーストリアのソプラノ歌手ゼーフリート(イルムガルト・-1988)が、ケンケトリートで生まれています。カラヤン(ヘルベルト・フォン・1908-89)に見出され、その後はウィーン国立歌劇場の最年少のプリマになるなど、戦後のヨーロッパ楽壇で活躍。とくにモーツァルトやリヒャルト・シュトラウスなどを得意としていました。
⚫️1956年(昭和31)、ヴェルディ『ファルスタッフ』が、NHK招聘の第1次イタリア歌劇団によってサンケイホールで日本初演されています。題名役はタッディ(ジュゼッペ・1916-2010)、指揮はグイ(ヴィットーリオ・1885-1975)でした。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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