オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—11月9日—ロンバークの名曲が、ジャズにも

【11月9日】ロンバークの名曲が、ジャズにも

⚫️1885年、20世紀初頭に活躍した伝説的テノール歌手ベレティレ(アウレリアーノ・-1952)が、モンターニャで生まれています。トスカニーニのテノールとして、1930年代までのスカラ座のプリモ・テノールの地位を維持し続けました。絶頂期でのラダメスの名唱が録音に残っています。
⚫️1896年、フィンランドの大作曲家シベリウス(ヤン•1865-1957)の唯一のオペラ『塔の中の乙女』が、ヘルシンキで初演されています。領主が美しい乙女に恋情して、それを拒まれたことに怒り塔に幽閉するが、やがて救われるという筋立て。
⚫️1926年、ドイツの作曲家・指揮者ヒンデミット(パウル・1895-1963)『カルディヤック』が、ドレスデンで初演されています。E.T.A.ホフマンの原作のよるもので、金細工師カルディヤックの猟奇的な物語。
⚫️1951年、ハンガリー出身のアメリカの作曲家ロンバーク(ジーグムント・1887-)が、ニューヨークで亡くなっています。代表作に『学生王子』『ブロッサム・タイム』『ニュームーン』などがありますが、これらのオペレッタの中の『朝日のようにさわやかに』や『恋人よ我に帰れ』などは、ポピュラー・ソングやジャズとしてもヒットしました。
⚫️1986年、ドイツのソプラノ歌手グリュンマー(エリーザベト・1911-)が、ヴェストファーレンで亡くなっています。アーヘンでデビューし、その後、ザルツブルク、バイロイト、エディンバラなどでも活躍。日本へは1963年のベリリン・ドイツ・オペラの来日公演で伯爵夫人を演じています。(誕生日の3月31日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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