オペラ・エクスプレス

The opera of today from Tokyo, the hottest opera city in the world

【オペラ暦】—4月1日—2人の巨匠ピアニストの誕生日と、ワーグナーの妻の命日

【オペラ暦】—4月1日—2人の巨匠ピアニストの誕生日と、ワーグナーの妻の命日

【4月1日】2人の巨匠ピアニストの誕生日と、ワーグナーの妻の命日

⚫️1866年、ブゾーニ(フェルッチョ・ベンヴェヌート・-1924)が、フィレンツェ近郊ノエンボーリで生まれています。ブゾーニは、伝説的なピアノの巨匠という印象が強いですが、『ファウスト博士』という長大なオペラを書いています。
⚫️1872年、ラフマニノフ(セルゲイ・-1943)が、ロシアのセミューノヴォで生まれています。こちらも、ブゾーニと同じく巨匠ピアニストのイメージが強いですが、彼のデビューは、チャイコフスキー推薦によって上演された1幕のオペラ『アレコ』ですし、他にも『フランチェスカ・ダ・リミニ』は、しばしば欧米の歌劇場で取り上げられています。
⚫️1913年、ファリャ(マヌエル・デ・-1876-1946)『はかなき人生』ニースのオペラ座で初演。2幕の1時間程度の短いオペラですが、1905年に作曲コンクールで優勝したにもかかわらず、やっと8年後のこの日、日の目を見たのです。
⚫️1930年、ワーグナー(コージマ・1837-)、バイロイトで没。彼女ほど起伏に満ちた生涯を送った女性も少ないでしょう。リストとダグー伯爵夫人との間に生まれた彼女は、最初ワーグナーの忠実な弟子であった指揮者のビューロー(ハンス・フォン・1830-94)と結婚し、その後ワーグナーとの不倫関係から妻となり、ワーグナーの没後はバイロイト音楽祭の継続と発展に大きな影響を及ぼしました。
⚫️1937年、トスカニーニの勧めによって早くからアメリカで活躍したイタリアの出身のメノッティ(ジャン=カルロ・1911-2007)の第1作目のオペラ『アメリア、舞踏会へ行く』(1幕)が、フィラデルフィアのカーティス音楽院で初演されています。翌年METでも上演されました。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


COMMENT ON FACEBOOK

Return Top