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【オペラ暦】—4月14日—古典派のオペラの巨匠ヘンデル、ロンドンで没

【4月14日】古典派のオペラの巨匠ヘンデル、ロンドンで没

⚫️1759年、古典派の巨匠としてバッハとともに挙げられる大作曲家ヘンデル(ジョージ・フレデリック・1685-)が、ロンドンで亡くなったのがこの日。ドイツ生まれながら、半生をイギリスで過ごし多くのオペラを残しています。彼のオペラは主としてナポリ派のオペラ・セリアが中心でした。
⚫️1806年、イタリアの劇作家ゴッツィ(カルロ・1720-)が、ヴェネツィアで亡くなっています。『トゥーランドット』や『三つのオレンジへの恋』などの原作者として知られています。
⚫️1883年、ドリーブ(レオ・1836-91)『ラクメ』、パリ、オペラコミック座で初演。ドリーブと言えばバレエ音楽を連想しがちですが、この『ラクメ』の「鐘の歌」は、超絶技巧コロラトゥーラのアリアとしてとくに有名です。この原作は、鹿鳴館時代の日本を描いた「お菊さん」の作者ピエール・ロティの「ロティの結婚」が基となり、彼自身の海軍演習があった南方駐在での体験を小説化したものというのは意外に知られていません。
⚫️1913年、日本にも度々訪れているフランスの名指揮者フルネ(ジャン・-2008)が、ルーアンで生まれています。
⚫️「銭形平次捕物控」で有名な時代小説家・野村胡堂のもう一つの顔が、野村あらえびす(1882-)という筆名の音楽評論家としての顔でした。戦前は、彼の音楽評論でSPを聴いた方も多いはず。1963年、この日に亡くなっています。
⚫️2013年、コヴェント・ガーデンで活躍したイギリスの名指揮者ディヴィス(コリン・1927-)が、ロンドンで亡くなっています。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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