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【オペラ暦】—5月18日—なぜオペラを書かなかったのか?マーラー死す

【5月18日】なぜオペラを書かなかったのか?マーラー死す

⚫️1779年、オペラの改革者でもあったグルック(クリストフ・ヴィリバルト・1714-87)の『トーリードのイフィジェニー』が、パリのオペラ座で初演されています。
⚫️1810年、ヴェルディの主要なオペラの台本を書いたピアーヴェ(フランチェスコ・マーリオ・-1876)が、ヴェネツィアのムラーノで生まれています。
⚫️1887年、フランスの作曲家シャブリエ(アレクシス=エマニュアル・1841-1894)のオペラ・コミック『いやいやながらの王様』が、パリのオペラ・コミック座で初演。
⚫️1892年、イタリアのバス・バリトン歌手ピンツァ(エツィオ・-1957)が、ローマで生まれています(亡くなった日の5月9日の項参照)。
⚫️1909年、スペインの作曲家アルベニス(イサーク・1860-)が、カンポで亡くなっています。オペラとしての代表作は『ペピータ・ヒメネス』(1896年初演)。
⚫️1911年、オーストリアの作曲家・指揮者マーラー(グスタフ・1860-)が、ウィーンで亡くなっています。彼は1曲もオペラを遺しませんでしたが、ウィーン宮廷劇場の総監督となり数々のオペラを指揮し、オペラ改革を成し遂げています。
⚫️1918年、ブルガリアのバス歌手クリストフ(ボリス・-1993)が、プロヴディフで生まれています。とくにボリス・ゴドゥノフは当たり役でした。
⚫️1940年、イタリアの現代作曲家ダッラピッコラ(ルイージ・1904-75)の『夜間飛行』が、フィレンツェで初演されています。サン=テグジュベリの同名の小説をオペラ化したもの。
⚫️2012年、日本にもたびたび来日して、その知的で精緻な歌唱で多くの音楽ファンを魅了したドイツのバリトン歌手フィッシャー=ディスカウ(ディートリヒ・1925-)が、ミュンヘン近郊で亡くなっています。享年86歳でした。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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