オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—7月12日—東西の名ソプラノの誕生日

【7月12日】東西の名ソプラノの誕生日

⚫️1895年、ノルウエーのソプラノ歌手フラグスタート(キルステン・-1962)が、生まれています。とくにワーグナーの楽劇では、世界最高のソプラノという評価を得ていました。『ヴァーグナーの女王—キルステン・フラグスタート自伝』(新評論・刊)も出版されています。今日で、生誕120年に当たります。
⚫️1946年、ブリテン『ルクリーシアの凌辱』が、グラインドボーンでアンセルメ(エルネスト・1883-1969)の指揮により初演されています。古代ローマを舞台にした歴史劇で、ブリテン初の小編成による室内オペラです。
⚫️1953年、ソプラノの渡辺葉子(-2004)が、北九州市で生まれています。日本人歌手で初めて世界4大歌劇場で主役を務めた名ソプラノでした。1993年のMETのオープニング公演『蝶々夫人』でタイトルロールを務め、その公演での写真が95年のMETのカレンダーを飾った輝かしい経歴の持ち主でした。
⚫️2005年、イタリアの名バリトン、カプッチェリ(ピエロ・1929-)が、生まれ故郷のトリエステで亡くなっています。現役を退いてから10年以上たってはいるものの、この偉大な名歌手の訃報は欧米では大きく取り上げられたとか。とくに、ヴェルディ作品でのシモン・ボッカネグラ、ルーナ伯爵、ロドリーゴ、リゴレットなどは絶品でした。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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