オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—9月12日—ラモーのオペラ創作は、遅咲きだった

【9月12日】ラモーのオペラ創作は、遅咲きだった

⚫️1764年、フランスの作曲家・理論家のラモー(ジャン=フィリップ・1683-)が、パリで亡くなっています。彼が本格的なオペラを書き始めたのは、50歳からでした。『イッポリトとアリシー』『カストールとポリュクス』など次々と傑作を発表しますが、折しもペルゴレージの『奥様女中』が再演されたことをきっかけに、フランスとイタリアの音楽の優劣をめぐる「ブフォン論争」が起こり、ルソーなども加わり、フランス派は不利な状況に追い込まれました。そうしたことに嫌気をさしたラモーは23冊もの音楽理論書を執筆。そして最後のオペラ『レ・ポレアド』(現在では蘇演されています)を準備中に80歳の生涯を閉じたのです。
⚫️1938年、アメリカのメッゾ・ソプラの歌手トロヤノス(タティアーナ・-1993)が、ニューヨークで生まれています。アメリカ出身ですが、どちらかといえばヨーロッパでの評価が高く、コヴェントガーデンやザルツブルク音楽祭などで活躍しました。(亡くなった日の8月21日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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