オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—9月19日—METの名花シーボム、生まれる

【9月19日】METの名花シーボム、生まれる

⚫️1915年、アメリカのメッゾ・ソプラノ歌手シーボム(ブランシュ・-2010)が、ペンシルベニア州モネッセンで生まれています。といっても、よほどのオペラ・ファンでなければと、この名を知らない人の方が多いでしょう。彼女の名前は、メトロポリタン歌劇場で販売しているダイアリーで見つけました。『栄光のオペラ歌手を聴く!』(音楽之友社刊)でも、わずかに「メトのワーグナー上演の常連だった」とだけ記されています。とくに『トリスタンとイゾルデ』のブランゲーネでは定評があったとか。そのほか、アムネリス、カルメン、ドラベッラなど、メッゾ・ソプラノの主要な役をさまざまに演じていました。写真を見ると、なかなかの美形ですので、映画『カルーソー』にも出演。晩年はアトランタ・オペラの音楽監督や後進の声楽指導などを行っていたようです。2010年3月23日、サンフランシスコで94歳の天寿を全うしています。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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