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【オペラ暦】—10月21日—プッチーニ作品の台本作者ジャコーザ、誕生

【オペラ暦】—10月21日—プッチーニ作品の台本作者ジャコーザ、誕生

【10月21日】プッチーニ作品の台本作者ジャコーザ、誕生

⚫️1784年、ベルギー出身のフランスの作曲家グレトリ(アンドレ=エルネスト=モデスト・1741-1813)『獅子王リシャール』が、パリで初演されています。獅子王リチャードを救出する3幕のオペラ。彼自身はブフォン論争以来、人気の出たオペラ・コミックの作曲に専念するようになります。
⚫️1847年、イタリアの台本作家ジャコーザ(ジュゼッペ・-1906)が、コッレレット・パレッラで生まれています。法律家から文筆家になり、プッチーニ(ジャーコモ・1858-1924)の『マノン・レスコー』の台本作成に加わり、以後、『ラ・ボエーム』『トスカ』『蝶々夫人』を、イッリカ(ルイージ・1857-1919)と共作しています。
⚫️1858年、フランスのオペレッタ作曲家オッフェンバック(ジャック・1819-80)『天国と地獄(地獄のオルフェウス)』が、パリのシャンゼリゼ劇場で初演されています。日本でも浅草オペラ以来、この華やかな序曲は人口に膾炙しています。
⚫️1912年、ハンガリー出身の指揮者ショルティ(ゲオルグ・-1997)が、ブダペストで生まれています。当初はピアニストとして活躍、その後指揮者として『フィデリオ』でデビュー。とくにLP時代からの『指環』の全曲録音(デッカの名プロデューサーJ.カルショウ(1924-)による)では、多くのワーグナー・ファンを魅了しました。
⚫️1931年、日本の名バス=バリトン大橋国一(-1974)が、東京で生まれています。芸大卒業後ウィーンに留学し、ザルツブルク歌劇場と契約し、同劇場で活躍。その後ヨーロッパ各地でも出演し、戦後世界的に活躍した日本人歌手の代表でした。若くして亡くなったのが惜しまれます。(亡くなった日の3月16日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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