【11月7日】2人の名ソプラノ歌手、誕生

⚫️1839年、ドイツの指揮者レヴィ（ヘルマン・-1900）が、ギーセンで生まれています。彼自身はユダヤ人（のちに改宗）でありながら、反ユダヤ主義者ワーグナーの熱烈な信奉者で『パルジファル』の初演の指揮をとり、ワーグナー（リヒャルト・1813-83）の葬儀の時にも指揮を務めました。（亡くなった日の5月13日の項参照）
⚫️1876年、チェコの大作曲家スメタナ（ベドルジフ・1824-84）のオペラ『口づけ』が、プラハで初演されています。民話的な題材からチェコでは大変人気のある民俗オペラの傑作と評価されています。
⚫️1926年、オーストラリアの名ソプラノ歌手サザーランド（ジョーン・-2010）が、シドニーで生まれています。プリマとして『ルチア』でコヴェント・ガーデンにデビューしてから、コロラトゥーラ・ソプラノの第一人者として、世界中の歌劇場に出演しました。（亡くなった日の10月10日の項参照）
⚫️1936年、イギリスの名ソプラノ歌手ジョーンズ（グィネス・）が、ウェールズで生まれています。当初はメッゾ・ソプラノとしてデビューしましたが、その後ソプラノに転向。コヴェント・ガーデンを中心に欧米各地で活躍。日本にも67年に初来日し、エリザベッタを歌っています。今日で78歳になるはず。

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新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。